【伝えるから伝わるへ】① 「言語化力を鍛える3ステップ|語彙力・具体化力・伝達力で“伝わる言葉”に変える方法」

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うまく言葉にできない
伝えたいことがあるのに、うまく言葉にできないんだ…。

わかります。
私は頭の中でぐるぐるしてしまって、
最初の一言も言えずに口ごもってしまうことがあります。

俺はとりあえず伝えなきゃって思って喋るんだが、『何が言いたいんだ?』と聞かれたり。

自分の中でまとまらない思いを言葉にするのって難しいですよね。
今日はそんな方におすすめの本を紹介します。

“うまく言葉にできない”を抜け出すための、はじめの一歩にぴったりな本です。

そんな本があるのか!
よし! まずはそこから始めてみようじゃないか!

はい!
一歩ずつ“伝えたい”を“伝わる”に変えていきましょう!

紹介する本『言語化大全』
『「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全』山口拓朗著, ダイヤモンド社, 2023
著者紹介:山口拓朗(やまぐち・たくろう)さん
伝わる文章・話し方の専門家。
20年以上にわたり、新聞記者・雑誌編集・ライターとして活躍し、累計1000件以上の取材経験を持つ。
現在は研修講師・コンサルタントとして企業や個人に「言葉を届ける力」を指導している。
こんな人におすすめ
- 言いたいことがあるのに、うまく言葉にできない
- 話している途中で「何が言いたいの?」と言われてしまう
- 自分の考えを整理して、相手にわかりやすく伝えたい
- 何から手をつけていいのかわからない
言語化するための3ステップ
『「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全』で紹介されている3つの力。
「語彙力」「具体化力」「伝達力」
言いたいことを整理して言葉にするために、この3つの力を鍛えていきましょう。
練習方法もあわせて詳しくお伝えします。
語彙力:適切な言葉で伝えるには?
語彙力とは、自分の気持ちや考えをより正確に表す言葉を選ぶ力のことです。
たとえば「嬉しい」という感情ひとつをとっても、語彙が少ないと「ヤバイ!」の一言で済ませてしまいがちです。
しかし語彙があれば、
「胸が踊った」「満喫した」「光栄でした」
といったように、その場面にふさわしい言葉を選ぶことができます。
言葉の選び方ひとつで、相手に伝わるニュアンスは大きく変わります。
語彙力を高めることは、「なんとなく」ではなく「ちゃんと伝わる」に変えるための、最初の一歩です。
語彙を増やすには?
語彙力を育てるには、「出会う」「調べる」「使う」の3つがポイントです。
- 出会う
新しい言葉にふれることが第一歩です。本を読むのはもちろん、日常の会話の中にもヒントはあります。 - 調べる
知らない言葉に出会ったら、そのままにせず意味を調べましょう。今はネットで「○○とは?」と検索すればすぐに確認できます。 - 使う
知った言葉は、実際に使ってみることで身につきます。会話の中で自然に取り入れてもいいですし、X(旧Twitter)で呟いてみたり、ノートに書き出すだけでも効果があります。
言葉をただ知るだけでなく、実際に使うことで自分のものにする。
この積み重ねが「伝わる言葉」につながります。
語彙力を広げる練習:連想ゲーム
語彙を増やすには、言葉の横のつながりを広げる練習も効果的です。
おすすめは、気軽にできる「連想ゲーム」
やり方
- ひとつの言葉から、次につながる言葉を順に挙げていきます。
例)バナナ → スベる → 氷 → 冷たい - 時間を決めて思いつくままに連想していき、言葉の広がりを楽しみましょう。
応用編
・2秒以内に答えられなかったらアウト!というルールをつけて、家族や友人と対戦ゲームにしてもOK。
・一人でやる場合は、スマホのメモや紙に書き出していくのもおすすめです。
「🍌バナナ」といったら?

朝ごはん!☀️

具体化力:言葉にピントを合わせるには?
具体化力とは、あいまいな言葉を「相手がイメージしやすい言葉」に変える力のことです。
例えば「今日はすごく暑い」という言葉。
これは人によって「30度くらい?」「真夏日?」と温度のイメージがバラバラです。
ここで「今日は35度あって、外に出た瞬間に汗が噴き出るくらい暑い」と言い換えると、状況が目に浮かびやすくなり、相手とのすれ違いがなくなります。
具体化力を育てるワーク:「なぜ?」と「たとえば?」
あいまいな言葉を具体化するには、「なぜ?」と「たとえば?」の質問を繰り返すのが効果的です。
やり方
- まず、「ざっくりとした意見・感想」をひとつ決めます。
- その言葉に対して「なぜ?」と理由を考えます。
- さらに「たとえば?」と例を挙げて、イメージできる言葉にします。
例)
「今日はすごく暑い」
→ なぜ?「35度を超えた」
→ たとえば?「外に出た瞬間に汗が吹き出る」
→「今日は35度あって、外に出た瞬間に汗が噴き出るくらい暑い」
このように、理由や具体例を加えることで、言葉の解像度が一気に高まります。
「なぜ?」で背景を、「たとえば?」で場面を補うことで、相手に伝わるイメージがはっきりと共有できるようになります。
今日はぐっすり眠れそうだ!

なぜですか?

たくさん勉強しているからだな!

伝達力:うまく言葉を届ける方法とは?
伝達力とは、相手にとってわかりやすい言葉を選び、状況に合わせて伝え方を工夫する力のことです。
同じ内容を伝えるにしても、子どもと大人では使う言葉が変わりますよね。
たとえば「気温が高い」という話を、子どもには「今日は外がとても暑いよ」と言い、大人には「35度を超えてる猛暑日です」と言うほうが伝わりやすいでしょう。
相手の年齢や経験、知識の量によって、理解しやすい言葉や適切な伝え方は違います。
- 小学生には短くてシンプルな言葉
- 同僚や友人には共通認識を用いた説明
- 専門家には正確な用語
このように、相手の立場や背景に合わせて言葉を選ぶことが、伝達力を高めるポイントです。
伝達力を育てるワーク:ポジ変換
伝達力を高めるために有効なのが、否定表現を肯定表現に言い換える練習です。
人は「〇〇しないで」と言われると、つい否定された部分に意識が向いてしまいます。
例えば、
「ダラダラ仕事をしないで」
と言われると「ダラダラ」のイメージが強く残り、責められたように感じることがあります。
これを肯定表現に変えると、
「スピーディに仕事をしましょう」
となり、前向きで受け取りやすい言葉になります。
やり方
- 普段よく使う否定表現をひとつ書き出します。
- その意味を保ちながら、肯定的な表現に言い換えてみます。
- 実際の会話や文章で使ってみましょう。
この「ポジ変換」の習慣を身につけると、相手が受け取りやすい言葉を選ぶ力が自然と鍛えられます。
例)
頑固→信念がある
いい加減→おおらか
私は頭でっかちで困ってしまいます…

ポンヌくんは勉強熱心で素晴らしいな!

まとめ
語彙力に具体化力、伝達力……!
伝えるとは、いろいろな技術が必要なんだな。

はい。最初は難しいと感じるかもしれません。
ですが、少しずつ練習すれば、確実に“伝わる言葉”に近づいていけるはずです。

うむ!
“何が言いたいんだ?”って言われないよう、言語化を鍛えていこう!

本の中には、今回ご紹介できなかったゲームやワークもまだまだたくさんあります。
ご自分に合ったものから、始めてみてくださいね。

伝えたい思いをカタチにする
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
今回は『言語化大全』を参考に、3つの力「語彙力」「具体化力」「伝達力」についてお伝えしました。
本書には、今回紹介した以外にも日常で取り入れやすいワークがたくさん掲載されています。
最初は難しく感じるかもしれません。
ですが、行動することで少しずつ「伝わる」手ごたえが増えていきます。
そして、「伝わるようになりたい」と思ってこのブログを読んでくださった時点で、もう変わり始めています。
あなたの伝えたいに寄り添える一冊をお届けできていたら嬉しいです。
必要な本に出会うことで、
あなたの人生が、もっとぽかぽかに温まりますように!
また、次の記事でお会いしましょう🍊

次回予告:「伝わらない」を防ぐコツ
「どうしてうまく伝わらないんだろう?」を解消したいあなたに。
ありがちな“必敗パターン”から学ぶ、実践的な伝え方の本です。
▷8月10日(日)9時公開予定
参考文献
『「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全』山口拓朗著, ダイヤモンド社, 2023