【伝えるから伝わるへ】③『神トーーク』から学ぶ、信頼され「話を聞きたい」と思われる3つの振る舞い

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科学的に人を動かす伝え方
聞いてくれ、ポンヌくん!
前回の罠回避法を試してみたら、
会話の途中でちゃんと笑ってもらえたんだ!

それはすごいですね!

うむ!
少しずつだが、伝わることが増えてきたように思う。

ピオさんが行動されてきたことが
実を結んだんですね。

でもな、なんだかまだ…相手の心までは動かせていない気がするんだ。

なるほど…。
それでは今回は少し視点を変えて、「この人の話を聞きたい」と思われる振る舞いについて学んでみませんか?

振る舞いと伝え方に関係があるのか?
うむ、よくわからないが、やってみよう!

ふふ、ピオさんのとにかくやってみる姿勢、素敵です。

同じ言葉でも、伝わり方が違う
どんなに上手な伝え方をしても、相手が「この人は信頼できない」と感じてしまえば、話は心に届きません。
逆に、信頼されて「この人の話なら聞きたい」と思われるようになれば、同じ言葉でも伝わり方は大きく変わります。
今回は、書籍で紹介されている「人の心を動かす3つの絶対条件」のうち、1つ目—日常での振る舞い—に焦点をあて、そのヒントをお伝えします。
紹介する本:『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』
『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』星渉著, KADOKAWA, 2019
著者:星渉(ほし わたる)さん
星渉さんは、「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ことをコンセプトに活動されています。
心理学や脳科学を活用し、誰もが望む人生を実現できる再現性の高い方法を広めています。
こんな人におすすめ
- いつも言いたいことが伝わらない
- 私の言う事を聞いてくれない、と思うことが多い
- 周りから信頼される人になりたい
- 自分の思い通りに人を動かしたい
人生を思い通りにするために
信頼されて「この人の話なら聞きたい」と思われるようになるために必要なこと。
本書では、「人の心を動かす絶対条件」として、次の3つが挙げられています。
- 話を聞くに値する人 と思われる日常での振る舞い
- 相手に 安心感 を与える
- 相手の 自己重要感(承認欲求) を満たす
この3つが揃うことで、相手は耳を傾け、心を開き、あなたの言葉を受け入れやすくなります。
今回は、すぐに実践しやすい ①日常での振る舞い に焦点をあててご紹介します。
この人の話なら聞きたい」と感じる人
あなたが「この人の話なら聞きたい」と感じるのは、どんな人でしょうか?
まずは、頭の中にいくつか思い浮かべてみてください。
どうでしょう?
思い浮かびましたか?
いろいろあると思いますが、たとえば、
正直な人、行動力がある人、安心する人、失敗を他人のせいにしない人、他人の悪口を言わない人…
そして、その特徴を自分が実践できているか考えてみましょう。
「バッチリできている!」という人は、この記事を読まなくてもいいかもしれません。(でも最後まで読んでくださいね)
「できていないかも…」と思った人も、参考になる人物が思い浮かんだなら、それは幸運です。
お手本がすでに身近にいるということです。その人をよく観察して、良いところを学びましょう。
「でも、どこから始めればいいの?」という方のために、ここからは具体的な方法をお伝えします。
今からお伝えする方法は、特別なスキルや時間は必要ありません。意識すればすぐに始められるものばかりです。
その1:相手の話を聞く姿勢を整える
誰かに話しかけられたとき、あなたはどんな姿勢をしていますか?
腕や足を組んだり、スマホやPC作業をしながら話を聞いていませんか?
これでは、相手は「ちゃんと聞いてくれているのかな?」と不安になります。
もし日常的にこんな聞き方をしていれば、「この人は話を聞いてくれない」という印象を与えてしまうかもしれません。
では、どうすればよいのでしょうか?
- 体ごと相手のほうを向く
- 作業をしていても一旦止める
- 腕や足を組んでいたら、ほどく
- 笑顔を向ける
忙しいときほど、この対応は難しいものです。
ですが、私たちの感情は「目に見えるもの」によって左右されます。
自分のために、手を止め、姿勢を整えて話を聞こうとしてくれる人を、人は自然と信頼します。
うーむ、確かに、忙しいと他の作業をしながら報告を聞くことが多くなっているな。
こういうところで信頼が減ってしまうのか。

誰でもできることではないからこそ、そうしてくれた人を信頼するのでしょうね。

その2:名前を呼んで感謝を伝える
最近、誰かを褒めたことはありますか?
感謝や好意を伝えるのは、少し恥ずかしいと感じるかもしれません。
ですが、信頼という面ではとても有効な行動です。
人は誰かから良くしてもらうと、その好意を返したくなる傾向があります。
これを 「好意の返報性」 といいます。
褒められると嬉しくなり、褒めてくれた相手に対して好意を抱きやすくなります。
まずは「ありがとう」を素直に伝えてみましょう。
さらに効果的なのは、感謝の言葉に名前を添えることです。
「◯◯さん、ありがとう」と伝えるだけで、「自己重要感」(絶対条件③)も満たせます。
例えば:
- 「〇〇さんは締切よりも早く提出してくれるから助かっているよ、ありがとう」
- 「◯◯さんは、いつも片付けを率先してくれているね。ありがとう」
こうして感謝を具体的に伝えると、相手は「この人は自分のことをちゃんと見てくれている」と感じ、信頼関係が深まります。
ポンヌくん、いつも話を聞いてくれてありがとう!
ポンヌくんが教えてくれるアイディアにいつも助けられている!

ふふ、お役に立てて嬉しいです。
今日はピオさんのお店でお昼をいただきました。素敵な場所を作っていただいてありがとうございます。

うむ、確かに感謝されると嬉しいものだな!

その3:他人の悪口を言わない
あなたの周りに、誰かの悪口や陰口をよく言う人はいませんか?
聞いていて気持ちの良いものではありませんし、「もしかして自分のことも言われているのでは…」と不信感を抱く原因にもなります。
逆に、悪口を言わない人は「安心して話せる相手」として信頼されます。
特に職場やチームなど、日常的に人と関わる場では、この印象の差が大きく響きます。
悪口をやめるポイントは、次の通りです。
- 愚痴や不満を言いたくなったら、その場を離れる
- 事実だけを述べ、感情的な評価を添えない
- 相手の良い面や成果に目を向けて話題を切り替える
「悪口を言わない」という姿勢は、すぐにでも始められる信頼構築法のひとつです。
今日から意識してみましょう。
よし、今日から一週間、一切の悪口を言わないとここに誓おう!

いいですね!
まずはできそうな期間から。達成できたときのご褒美を準備しておくのも、いいかもしれませんね。

今日からできる3つの振る舞い
信頼されて「この人の話なら聞きたい」と思ってもらうためには、日常の小さな振る舞いが大きな役割を果たします。
今回ご紹介した3つの行動は、
- 相手を迎える姿勢を整える
- 名前を呼んで感謝を伝える
- 他人の悪口を言わない
どれも特別なスキルや時間は必要なく、意識すればすぐに始められるものばかりです。
まずは1つからでも構いません。
日々の積み重ねが、やがて大きな信頼へとつながり、あなたの言葉をより深く相手の心に届けてくれます。
日常の積み重ねが信頼を作る
ふむ…ちゃんと話を聞いて、感謝を伝えて、悪口を言わない。
どれも簡単そうに見えるが、意識しないとできないものだな。

はい。でも全部を一度にやろうとしなくても大丈夫です。
できそうなことから始めて、少しずつ広げていきましょう。

よし! まずは今日から感謝の言葉を増やすところから始めてみるぞ!

その積み重ねが、やがて大きな信頼につながりますよ。
楽しみながら続けていきましょう。

うむ! ではさっそく、ポンヌくんに感謝を伝えよう!

え?

ポンヌくん、本当にありがとう!いつも俺の話をじっくり聞いてくれて、的確なアドバイスをくれるし、困ったときは何も言わなくても察して手を差し伸べてくれるし、俺が気づかないことにもちゃんと気づいてくれて助けてくれるし、忙しいときでも笑顔で付き合ってくれて…(続く)

あわわ。多い、多いですピオさん…っ!
受け止めきれませんーっ!

おわりに
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
今回は『神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』から、「この人の話なら聞きたい」と思われるための日常の振る舞いを3つご紹介しました。
どれも特別な道具や時間はいらないものばかり。
できることから一歩ずつ始めれば、着実に信頼が積み重なっていきます。
そして信頼は、あなたの言葉をより深く、相手の心に届けるための土台になります。
今日からの小さな実践が、きっと大きな変化を生み出します。
本書には、今回ご紹介できなかった
② 相手に「安心感」を与える
③ 相手の「自己重要感」(承認欲求)を満たす
ための行動が、まだまだたくさん紹介されています。
気になった方は、ぜひ本を手に取って読んでみてください。
必要な本に出会うことで、
あなたの人生が、もっとぽかぽかに温まりますように!

次回予告:「あなたの言葉」を見つけよう
辻村深月さんが綴る、やさしい言葉に満ちたエッセイ。
自分らしい言葉を探し、心を整えるきっかけになります。
▷8月24日(日)9時公開

参考文献
『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』星渉著, KADOKAWA, 2019