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【ぽかぽかマネー読本】②「がんばらない節約」ってできる?生活の満足度を下げずに支出を減らす3つの方法【お金の大学 改訂版】

ぽかぽかマネー読本②
でこポンヌ

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▼6月特集紹介▼

2025年6月特集
2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
ぽかぽか Point

一家に一冊常備したい“「家庭の医学」のお金版”
この一冊を実践していくと、お金に困らない人生を目指せます。
今回は本の中でも「貯める」力のお話を少しだけ紹介しています。

はじめに:我慢しない節約をしよう

……節約って、なんかこう、がまんして我慢して……って感じがしてさ。
正直ちょっと気が重いんだよな。

スカイ
スカイ

たしかに「我慢する節約」って、楽しさまで一緒に削ってしまいそうですよね。
でも、「生活の満足度を下げずに支出を減らす」っていう、我慢しない節約の方法もあるんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

えっ、そんな都合のいい話ある?
……いや、ポンヌちゃんが言うならちょっと気になるけど。

スカイ
スカイ

ありますよ〜。たとえば、毎月のスマホ代や、あまり使っていないサブスク。
内容を見直すだけで、ムリなく、でもしっかり節約できるんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

たしかに……そういうの、ちょっと心当たりあるかも。
それって、一回見直せばずっとラクになるよな?

スカイ
スカイ

はい。最初の一歩だけ、ちょっとがんばって
あとは放っておいても“自然とお金が残る”仕組みにできます。

でこポンヌ
でこポンヌ

それなら……俺にもできるかもな。
よし、今日は「我慢しない節約」ってやつ、教えてもらおうか。

スカイ
スカイ

はいっ。『お金の大学 改訂版』を使って、順番に一緒に見ていきましょう!

でこポンヌ
でこポンヌ

紹介する本『お金の大学 改訂版』

『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長著, 朝日新聞出版, 2024

著者紹介:両@リベ大学長

両@リベ大学長さん(通称:両学長)は、「お金に困らず、自由に生きる人を増やしたい」という想いから、YouTubeやSNSを中心に金融教育の発信を続けています。

著書『お金の大学』シリーズは、2025年春の時点で累計200万部を突破。生活の中で実践しやすい内容が、多くの読者から支持されています。

「お金の話は、難しくてあたりまえ」──そんな前提をやさしくくつがえしてくれるのが、両さんの発信の魅力です。
「知らないことを恥じなくていい」「これから知っていけばいい」
そう背中を押してくれるような言葉が、この本にもたくさん詰まっています。

お金の勉強に苦手意識がある方や、はじめの一歩を踏み出したい方にこそ、読んでほしい一冊です。

こんな人におすすめ

  • 節約したいけど、「がまん」や「我慢」がつらくて続かないと感じている
  • 家計を見直したいけれど、何から手をつけていいか分からない
  • お金に困らない人生を手に入れるために行動したい

「節約=がまん」の時代は終わり?まずは固定費から見直そう

「節約」と聞くと、つい「がまん」や「我慢」のイメージが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
食費を切りつめたり、趣味を控えたり……そういった努力は悪くありませんが、続けるには気力が必要です。

でも実は、毎日がんばらなくても、自然にお金が残る方法があります。
それが「固定費の見直し」です。

「毎月1000円」の変化が、1年で1万2000円に

たとえば、スマホの料金プランを変えて、月に1000円節約できたとします。
1年では、なんと1万2000円の節約に。
それだけあれば、ちょっとした旅行や、好きなものを買う余裕が生まれるかもしれません。

しかもこれは、「一度見直せば、ずっと効果が続く」節約です。
家計簿をつけ続ける必要も、日々節制する必要もありません。

年間100万円削減できた人も⁉︎

『お金の大学 改訂版』には、年間で100万円以上の支出を見直せたという読者の声も紹介されています。
もちろん人によって効果はさまざまですが、
「今まで何となく払っていたもの」を見直すだけで、大きな金額が動くこともあるのです。

見直すべきは「固定費」から

まず注目したいのは、毎月なんとなく払っているこんな費用:

  • ①スマホなどの通信費
  • ②動画や音楽のサブスクリプション(定額サービス)
  • ③保険料

これらは、一度見直すだけで、毎月ずっと効果が続くのがポイントです。
まるで「蛇口の締め忘れ」に気づいて、水のムダづかいを止めるようなもの。
出ていくお金に気づきさえすれば、生活の質はそのままで、支出だけを減らすことができます。

『お金の大学 改訂版』では、こうした「がんばらなくても家計がラクになる仕組み」が、やさしい言葉と豊富なイラストで紹介されています。

次からは、固定費の中でも効果が大きく、すぐに見直しやすいものを3つ、順番にご紹介していきます。

①通信費を見直そう

「通信費って見直せるって聞くけど、なんだか怖い」
「格安SIMって安いぶん、通信が遅かったり、ちゃんと使えなかったりするんじゃないの?」
──そんなふうに感じる方は少なくありません。

たしかに、長年使っている大手キャリアは安心感があります。サポートも充実していて、なにかあってもすぐ対応してくれそう。
でも、それと引き換えに、月々数千円〜1万円近く支払っていることもあるのではないでしょうか。

月に3000円安くなるだけで、1年で3万6000円の節約に

たとえば、大手キャリアで月7000円のスマホ料金を支払っているとしたら、
格安SIMに乗り換えるだけで月2000〜4000円ほどに抑えられることも。
月3000円の差なら、1年間で3万6000円の節約です。

しかも、スマホを使うたびに節約を意識する必要はありません。
「仕組みを変えるだけ」で、お金が残る生活に近づけるのです。

「格安SIM」のメリット・デメリット比較

格安SIMと聞くと、通信が遅い・つながらないという不安があるかもしれません。
確かに大手キャリアに比べると、混雑する時間帯は遅くなることがあります。
でも実際には、日常的な利用(通話・ネット・LINE・動画)に問題ないレベルで安定しています。

なかには、大手キャリアの通信網を使っている会社もあり、エリアの広さやつながりやすさは大きく変わらないこともあります。
今自分が払っている料金と合わせて、どうしたいか考えてみてください。

デメリット
・キャリアメールが使えない
・大手キャリアに比べると、混雑時は通信が遅くなることもある
・LINEのID検索あ使えない場合がある

メリット
利用料金が3000〜5000円くらい安くなる!

本書おすすめの格安SIMはこの3つ

『お金の大学 改訂版』では、具体的な格安SIMサービスも紹介されています。
なかでもおすすめとされているのが以下の3つ:

  • 日本通信SIM:業界内でも高コスパで、料金プランの柔軟さが魅力
  • mineo:ユーザー数が多く、サービス内容も安定していて使いやすい
  • HISモバイル:シンプルな料金体系と、旅行系の特典なども人気

どれも、乗り換えが初めての人にも使いやすい設計になっています。

使ってみて合わなければ、戻せばいい

「試してみて合わなかったらどうしよう」──そう思っている方へ。
格安SIMは、もし通信速度やサポートに満足できなかった場合でも、元のキャリアに戻すことは可能です。
つまり、「一度試してみるだけなら、そこまでリスクはない」んです。

家族全体で見直せば、効果は数倍に

もし家族全員がスマホを使っているなら、見直し効果はさらに大きくなります。
家族3人で月5000円ずつの節約ができれば──年間で18万円以上の出費が抑えられる可能性も。

通信費は「毎月ずっと払い続けるもの」だからこそ、見直すことで得られる効果が大きくなります。
『お金の大学 改訂版』では、格安SIMへの乗り換えや、料金プランの選び方についても図解でわかりやすく解説されています。

✅️まずは、「今どんなプランを使っているか」「月にいくら払っているか」をチェックすることから始めてみましょう。

②サブスクを見直そう

動画、音楽、クラウドサービス、宅配、習いごと──
今やサブスクリプション(定額制サービス)は、暮らしのあちこちに入り込んでいます。

ひとつひとつは1000円以下でも、数が増えると意外と大きな金額に。
しかも、契約したまま忘れているサービスもあるかもしれません。

「いつの間にか出ていくお金」を減らすには、まず“見える化”から始めてみましょう。

管理のコツは、サブスク一覧表の作成

本書『お金の大学 改訂版』でも紹介されているとおり、
サブスクを管理するには、紙でもアプリでもOKなので一覧表にまとめることが効果的です。

たとえば、以下のような項目を表にすると、整理しやすくなります:

項目内容
名称サービス名(例:Netflix、Spotifyなど)
契約形態月額か年額か
金額月額、または年額
契約開始日いつから契約したか
契約終了日(更新タイミング)自動更新か、期限があるか
年間換算額月額×12で年間コストを可視化(任意)
満足度使っていて「価値がある」と思えているか(任意)

年間の「サブスク予算」を決めておくと安心

サブスクが増えすぎる理由は、「1つ増えても負担が少なく感じる」から。
でも、その“ちょっとずつ”が積み重なると、固定費の中で無視できない額になります。

そこでおすすめなのが、年間のサブスク予算上限を決めておくこと
たとえば、「サブスク全体で年間3万円まで」と決めておけば、

  • 新しいサービスを追加したいときは、
     → どれかをやめる or 見直して調整
  • 本当に必要なものだけが残る
     → 満足度の高い出費に変わる

という、“やりくり”ではなく“選びとる”節約が可能になります。

解約しても、また戻せる安心感

サブスクのいいところは、使っていない間は止められることです。
「一度解約したら戻せない」わけではありません。
気軽に「おやすみ」して、必要になったら再開する──
そんな柔軟さがあるのも、サブスク管理の強みです。

「自分ルール」が、家計の満足度を守ってくれる

たとえば、

  • 「使ってないサービスは3ヶ月たったら見直す」
  • 「月額1000円以下でも年間換算で見て判断する」
  • 「加入時は満足度を1〜5でメモする」

──そんな小さな“自分ルール”があるだけで、
「なんとなく払い続けてた」出費を見直せるようになります。

サブスクは「ちょっとずつ増えて、気づいたら大きくなっていた」固定費の代表格。
でも、“見える化”して仕組みを整えれば、無理なく、自然に整っていきます。

✅️まずは、「今どんなサブスクを使っているか」「月にいくら払っているか」をチェックすることから始めてみましょう。

保険を見直そう

「もしものときのために」と、なんとなく入った保険。
「心配だから一応……」と、重ねて加入してきた保障。

でもちょっと待ってください。
それ、本当に“今のあなた”に必要ですか?

保険は「安心料」だけど、入りすぎている人が多い

日本は公的保険が手厚い国です。
たとえば、医療費には「高額療養費制度」があり、どれだけ治療費がかさんでも自己負担には上限があります。

にもかかわらず──

  • 医療保険、がん保険、入院保険……
  • 月々の保険料だけで5000円、1万円以上払っている

そんなケースは珍しくありません。

もし、生命保険料だけで月5000円以上払っている人は「保険をかけすぎている」可能性大。
何にいくら払っているか、一度見直してみる価値は十分あります。

本当に必要な保険は「人によって、2〜3つだけ」

『お金の大学 改訂版』では、
必要な保険とそうでない保険が、わかりやすく整理されています。

基本的には、以下の保険だけで十分とされています:

  • 火災保険(賃貸・持ち家問わず必須)
  • 自動車保険(車を持っている場合)
  • 掛け捨ての生命保険(※家族を養っている人向け)

とくに、子どもがいる人や、自活できない家族を支えている人は、
もしものときに備えて「掛け捨て型の死亡保険」を検討しておくと安心です。

ただし、子どもが自立した後もそのまま加入し続けている場合は、過剰な支出になっているかもしれません。

公的保障を知れば、「備えすぎ」から卒業できる

多くの人が、保険に頼りすぎるのは「公的制度を知らないから」です。
でも実は、日本の保障制度はかなりしっかりしています。

たとえば:

  • 高額療養費制度 → 医療費の自己負担には上限あり
  • 傷病手当金 → 会社員が病気やケガで働けなくなったときの生活補償
  • 出産育児一時金・出産手当金 → 出産にかかる費用をカバーする制度

これらを知っているだけで、「あれもこれも民間保険に入らなきゃ」という不安は、ずっと小さくなります。

不安だから入る、ではなく「足りない金額を理解して選ぶ」

保険は“心配”につけ込みやすいサービスです。
でも、本当に安心できるのは、たくさん入ることではなく、「必要な備えだけを、自分で選べること」です。

まずは、今入っている保険を一覧にして、

  • どの保険が何に備えるものなのか?
  • どんな場合にいくら支払われるのか?
  • 月にいくら支払っているのか?
  • 本当に今の自分に必要なのか?

を見えるようにしてみましょう。

保険は、「入ること」で安心を得るのではなく、
「知ったうえで選びとること」で、より確かな安心につながります。

✅️まずは、「今どんな保険に入っているか」「月にいくら払っているか」をチェックすることから始めてみましょう。

おわりに:今日が人生で一番若い日

……節約って、なんかこう、「もっとがまんしないと」っていう話かと思ってたけど。
仕組みを変えるだけで、気持ちよくお金が残るって、ちょっと驚きだったよ。

スカイ
スカイ

節約って、がまんよりも「整える」ことかもしれませんね。
ちゃんと見直して、自分に合った形にできれば、それがいちばん心地よいと思うんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

使ってないサブスクとか、保険も……よく考えたら「なんとなく続けてただけ」だったな。
こういうの、ちゃんと“自分で選んだ”って思えるだけで、安心感が違う気がする。

スカイ
スカイ

そうですね。「自分で選ぶ」って、大きな安心につながります。
お金のことも、ちゃんと知ると、無理せず整えていけるんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

……今日みたいな話、もっと早く知りたかったな。
でも、今からでも遅くないよな。

スカイ
スカイ

はい。気づいたときが、いちばん早い一歩ですから。
一歩ずつ進んでいきましょう!

でこポンヌ
でこポンヌ

まとめ

節約って、もっと苦しいものだと思っていた──
そんなふうに感じていた方も、「がんばらない節約」の入り口が見えてきたのではないでしょうか。

  • 通信費をちょっと見直してみる
  • 使っていないサブスクを1つやめてみる
  • 入っている保険を一覧にしてみる

まずは、自分にとって“やりやすいもの”からで大丈夫です。
全部やらなくてもいいし、完璧を目指す必要もありません。

「気になっていたことに目を向けてみる」
その小さな一歩が、これからの暮らしをやさしく整えていきます。

『お金の大学 改訂版』で両学長は、こんなふうに語っています。

実際に行動しないと、何も変わりませんが、行動すれば未来は変わります。

どんな状況からでも人生は良くしていける。
たった一度の、あなただけの人生で、今日が一番若い日です
悔いのない豊かな人生を生きよう。

本には「貯める、増やす、稼ぐ、使う、守る」の5つの項目があり、今回は「貯める」編の一部をご紹介しました。
他の項目が気になる方は、ぜひ本を手にとってみてください。
ちょっと中身を覗いてみたい方には、著者による本の解説動画も参考になります。

必要な本と出会うことで、あなたの人生がぽかぽかで居心地のいいものになりますように。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

次回予告:お金で幸せを買えるってほんと?

「お金じゃ幸せは買えない」──そう聞いたことはあっても、
実は“お金の使い方しだいで、幸福感がぐっと高まる”って知っていますか?

次回は「経験」「時間」「人とのつながり」など、心があたたかくなるお金の使い方について学びます。

大きな額じゃなくても、自分に合った“やさしい使い方”が見えてくる一冊です。

▷2025年6月15日(日)9時公開予定

参考文献

『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長著, 朝日新聞出版, 2024

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あやのじ
あやのじ
図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。
本は、誰かの背中を押してくれる——
そう信じて「ぽかぽかブックライフ」を運営しています。

読んだあとの気づきや、心がふっとあたたまる瞬間を大切に、「読みたい」「届けたい」気持ちをキャラクターと一緒に育てています。

フルバス王国の“小さな司書”でこポンヌを中心に、本の魅力や、日々のぽかぽかをお届けします。
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