おすすめ本

【ぽかぽかマネー読本】⑤『お金の減らし方』って何?“自分の欲しい”を考えるヒント【森博嗣】

ぽかぽかマネー読本5
あやのじ

※この記事にはアフィリエイトリンクを含みます

▼6月特集紹介▼

2025年6月特集Top
2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
ぽかぽか Point

お金の価値とは何か、について独特な切り口で教えてくれる一冊です。
お金は減らす(=使う)ときにその人らしさが現れます。
「自分の本当に欲しいものがわからない」人にぜひ読んでほしい本です。

はじめに:『お金の減らし方』

今回ご紹介したいのはこちら
お金の減らし方』です!

でこポンヌ
でこポンヌ

『お金の減らし方』? また思い切ったタイトルだな。今の世の中、求められてるのは“増やし方”のほうだろう?

スカイ
スカイ

それがですね、この本、もともとは“お金の増やし方”について書いてほしいと頼まれていたらしいんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

なのに“減らし方”……? 書いたのはずいぶん天邪鬼な人みたいだな。

スカイ
スカイ

ふふ、でもそこが森博嗣さんらしさでもあるんですよね。
“お金をどう減らすか”って、その人の価値観や生き方がすごく表れるって、丁寧に綴られていて……
私は読みながら何度も立ち止まっちゃいました。

でこポンヌ
でこポンヌ

増やすことばかり考えてたけど、使い方……減らし方にこそ、自分らしさが出る、か。

スカイ
スカイ

今日は、そんな“お金の減らし方”について、いっしょに考えてみませんか?

でこポンヌ
でこポンヌ

紹介する本:『お金の減らし方』新版

お金の減らし方』新版, 森博嗣著, SBクリエイティブ, 2024

created by Rinker
¥990 (2025/07/01 09:55:37時点 楽天市場調べ-詳細)

著者紹介:森博嗣(もり ひろし)さん

ミステリー作家として活躍する森博嗣さん。
押井守監督によって映画化された『スカイ・クロラ』シリーズの原作者であり、元・国立大学の工学部助教授という異色の経歴の持ち主です。
庭に鉄道を敷く資金を稼ぐために小説を書き始めたそうです。
独自の哲学とユーモアで多くの読者を魅了しています。

こんな人におすすめ

  • お金の使い方に悩んでいる
  • 「お金を増やす」ことに疲れてしまった
  • 自分の本当に欲しいものが分からなくなっている
  • お金と人生の関係を根本から考え直したい

お金は減らす(=使う)ときにこそ価値がある

改めて見ても、“お金の減らし方”?タイトルからして逆を突いてくるな……。

スカイ
スカイ

ですよね。でも読んでみると、“ああ確かに”ってなるんです。お金って、持っているだけじゃ意味がないんですよね。

でこポンヌ
でこポンヌ

森博嗣さんは、本書の中でこう問いかけています。
「お金を“持っている”ことに、どれほどの意味があるのか?」

たとえば、どれだけ貯金があっても、何も買わず、何も経験しないまま人生を終えたら、それって“価値がある”って言えるでしょうか?

お金は、価値のある何かと交換して初めて意味を持つ
つまり、“減らす”ときにこそ、その人の人生観や価値観が現れるのです。

……確かに。『これを買った自分が好きか?』みたいな問いは、貯めるときよりもずっと本音が出そうだな。

スカイ
スカイ

他人の基準でお金を使ってない?

ふと、「なんでこれ買ったんだろう」って思うこと、ありませんか?
セールだったから。友達が持ってたから。SNSで話題だったから。
そんなふうに選んだものが、心の底から嬉しかったかというと……ちょっと首をかしげてしまうかもしれません。

本書では、こんな問いが投げかけられます。
「もし、誰にも見せられないとしたら──それでも、それを買いますか?」

私たちはつい、
「これを持っていたら良く思われるかも」
「流行ってるし、みんなが使ってるから」
という“他人の目”を基準にしてしまいがちです。

でもそれは、誰かの価値観に合わせた消費
その先にあるのは、“本当の満足”ではなく、“なんとなく買ったけど、気持ちが満たされない”という感覚かもしれません。

誰かの基準じゃなく、自分がほんとうに欲しいものに、お金を使えているか。
それを考えるだけでも、お金の減らし方が少しやさしく、あたたかいものに変わっていく気がします。

自分だけの基準で買い物をするって、難しそうだけど楽しそうでもあるな。

スカイ
スカイ

自分の心に問いかけて、自分にとっての“本当に欲しいもの”を見つけていきましょう。

でこポンヌ
でこポンヌ

自分の「ほんとうに欲しいもの」で、お金を減らそう

森さんはお金があまりないときでも、「必要なものは最低限にして、欲しいものを買う」というスタンスを徹底していました。

食べるもの、住むところ、生活に必要な最低限の道具たち。
そこにプラスするのは自分の心を満たすアイテムや経験

本当にほしいのは、「自分が幸せになれるもの」
それは人によって違っていていいし、誰かの正解じゃなくていい

たとえば、ちょっと高いけど毎朝気分が上がるマグカップ。
遠くても会いに行きたい人との時間。
自分のペースで本を読む静かな夜。

それはどれも、「生きていてよかった」と思える瞬間につながっています。

お金を減らすって、ただ無くすことじゃなくて、
自分の人生を豊かにするために、大切に使っていくこと”。

だからこそ、まずは「これはほんとうに、私の欲しいもの?」と問いかけてみてください。

必要なものは“揃える”けど、欲しいものは“選ぶ”んだな。

スカイ
スカイ

まとめ:”本当に欲しい”を見つけよう

……本当に欲しいものって、意外とすぐには答えられないものなんだな。

スカイ
スカイ

そうですね……「これが好き!」って気持ち、大人になるとちょっと遠くなってしまうのかもしれません。
でも、だからこそ。ゆっくり、自分に問いかける時間を大切にしたいなって思いました。

でこポンヌ
でこポンヌ

お金をどう減らすか――って、ちょっと奇抜に聞こえるけどさ。
結局は、「自分の時間や想いをどう大切にするか」ってことなのかもな。

スカイ
スカイ

はい。何にお金を使ったかは、自分がどんなふうに生きてきたか、という記録でもある気がします。
「これは、いい使い方だったな」って思える選択を、重ねていきたいですね。

でこポンヌ
でこポンヌ

よし、今度何かが欲しいって思ったら、ちゃんと「それ、ほんとに自分のためか?」って考えてみる。
見栄じゃなくて、本音で選ぶ練習だな。

スカイ
スカイ

とっても素敵です。
私も、自分の“好き”を見失わないように、お金とのつきあい方を見つめなおしていきたいと思います。

でこポンヌ
でこポンヌ

お金を「減らす」ことは、自分を知ること

今回は、森博嗣さんの『お金の減らし方 新版』をもとに、こんなことをお伝えしました。

  • お金は「減らす(使う)」ことでこそ価値が生まれる
  • 他人の目ではなく「自分の基準」でお金を使おう
  • 本当に欲しいものを見極めることが、人生の満足につながる
  • 必要なものは最小限にして、欲しいものにお金を使おう

お金を使うとき、私たちはいつも「小さな選択」をしています。
その選択が積み重なって、自分らしい暮らしや幸せが形づくられていくのだとしたら……
お金の「減らし方」って、けっこう大事なことかもしれません。

もし、まだ自分が欲しいものがわからなくても大丈夫。
「これ、ほんとうに欲しいかな?」と、少し立ち止まって考えるだけでも、
お金の使い方は、すこしずつ自分のものになっていきます。

その過程もふくめて、自分再発見を楽しんでいきましょう。

次回予告:特集まとめ

次回は【ぽかぽかマネー読本】で紹介した本をみんなで振り返ります。
お楽しみに!

【ぽかぽかマネー読本】まとめ
【ぽかぽかマネー読本】特集まとめ|お金の心配に寄り添う5冊をふりかえって
【ぽかぽかマネー読本】特集まとめ|お金の心配に寄り添う5冊をふりかえって

参考文献

『お金の減らし方』新版, 森博嗣著, SBクリエイティブ, 2024

created by Rinker
¥990 (2025/07/01 09:55:37時点 楽天市場調べ-詳細)

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
あやのじ
あやのじ
図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。
本は、誰かの背中を押してくれる——
そう信じて「ぽかぽかブックライフ」を運営しています。

読んだあとの気づきや、心がふっとあたたまる瞬間を大切に、「読みたい」「届けたい」気持ちをキャラクターと一緒に育てています。

フルバス王国の“小さな司書”でこポンヌを中心に、本の魅力や、日々のぽかぽかをお届けします。
記事URLをコピーしました