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【旅する読書】① 旅気分を味わえる物語3選|7月特集

【旅する読書】①
あやのじ

物語で旅気分を味わう3冊

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▼7月特集紹介▼

2025年7月特集Top
【旅する読書】ページをめくる、小さな旅へ|7月特集
【旅する読書】ページをめくる、小さな旅へ|7月特集
ぽかぽか Point

今回は3冊ご紹介します。
・やさしい別れと出会いの旅
・夢を探す心の旅
・本当に大切なものを見つける旅

それぞれの旅をゆっくり味わってください。

はじめに:物語ならではの旅へ

夏ってさ〜、旅に出たくなる季節だよな〜!

ナナバ
ナナバ

ふふ、そうですね。
今日は、実際に旅に出なくても、旅気分を味わえる方法をご紹介しますね。

でこポンヌ
でこポンヌ

おお〜〜!
それって、どんなの?

ナナバ
ナナバ

本の中の物語を通して、登場人物と一緒に旅をするんです。
知らない景色を見たり、知らない人と出会ったり──物語の中だからこそ行ける旅がありますよ。

でこポンヌ
でこポンヌ

へぇ〜!
オレは一人旅が多いし、誰かとの旅ってのも面白そうだな〜。

ナナバ
ナナバ

今日は“旅する物語”を3冊、ご案内します。
ナナバさんもご一緒に、本の中を旅してみませんか?

でこポンヌ
でこポンヌ

おっけ〜。
“旅する物語”、しゅっぱ〜つ!

ナナバ
ナナバ

旅する物語

夏は旅の季節。
でも、すぐに旅に出られないときもありますよね。

そんなときは、本の中で旅をしてみませんか?

物語の中で知らない景色に出会い、登場人物と一緒に旅をする時間は、
“物語だからこそできる旅”
です。

今日は、ページをめくるだけで旅気分を味わえる“旅する物語”を3冊ご紹介します。

  • 『旅猫リポート』
  • 『アルケミスト 夢を旅した少年』
  • 『星の王子さま』

さあ、本の中を旅する時間へ、出発しましょう。

📖『旅猫リポート』

『旅猫リポート』有川浩著, 文藝春秋, 2017

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あらすじ

飼い主の悟と、オス猫のナナは、一台の銀色のワゴンに乗り、日本を旅することになります。

旅の目的は、悟がナナを大切に託せる新しい飼い主を探すため。
そのために、悟はかつての友人や昔お世話になった人たちを訪ね歩きます。

久しぶりに再会する友人たちと語り合う時間、
思い出の場所で交わす何気ない言葉、
そして、ナナの目を通して描かれる、旅先での出会いや小さな出来事。

人と人とのつながりを確かめるように、ナナと悟は旅を続けます。
そして悟とナナが共に過ごす最後の時間──

大切な誰かに会いたくなる、そんな気持ちを思い出させてくれる旅の物語です。

こんな人におすすめ

  • 最近、人とのつながりを大切にしたいと思った人
  • 忙しさの中で、誰かの顔がふと浮かぶ瞬間がある人
  • 優しく温かい物語で癒されたい人
  • 猫が好きで、猫目線の物語に興味がある人

旅気分ポイント

  • 猫のナナと一緒に、日本各地の風景をめぐる
  • 久しぶりに会う友人や知人との再会の温かさを思い出せる
  • “どこか”ではなく“誰か”が目的地になる

猫の名前「ナナ」なんだ〜。
オレと似てる〜。

ナナバ
ナナバ

ふふ、そんな共通点からお話を読み始めるのも楽しいですね。
悟さんとナナさんが、どうして旅をすることになったのか、ぜひ読んで確かめてみてください。

でこポンヌ
でこポンヌ

📖『アルケミスト 夢を旅した少年』

『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ著, 角川文庫, 1997

あらすじ

羊飼いの少年サンチャゴは、羊と旅をしながら穏やかに暮らしていました。
けれど、ある夜見た「ピラミッドの近くに宝物がある」という夢が、心の奥を静かに揺らします。

このままでいいのか。それとも、夢を追いかけるのか。

何度も迷いながら、小さな勇気を重ね、サンチャゴは探す旅に出ます。

異国の風、砂漠の熱気、オアシスの水の音──。

旅の途中で出会うのは、夢を追わずに別の生き方を選んだ人々。
物語は、彼らの生き方を否定することなく、そこにもまた人生があると静かに語ります。

運命は、すべての人の夢を応援している──。

あなたも、サンチャゴとともに、夢を追いかける旅に出てみませんか?

こんな人におすすめ

  • 夢を追いかける勇気が欲しい人
  • 人生で迷いや停滞を感じている人
  • 自分の進む道を考えるきっかけが欲しい人
  • 海外・異国の景色や文化が描かれた物語が好きな人

旅気分ポイント

  • 異国の市場や砂漠、オアシスをめぐる旅の景色を感じられる
  • 羊飼いの少年と一緒に、一歩踏み出す勇気を持つ旅に出られる
  • 小さな前兆や出会いを大切にしながら進む旅の過程が心に残る
  • “自分の夢を探しに行く旅”とはどういうものかを考えるきっかけになる

実は私は、一番パン屋さんに共感しています。

でこポンヌ
でこポンヌ

誰?!(笑)

ナナバ
ナナバ

『アルケミスト 夢を旅した少年』公式漫画版

コミック『アルケミスト 夢を旅した少年 』中村 環  (著), パウロ・コエーリョ  (原著) , KADOKAWA, 2024

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『アルケミスト 夢を旅した少年』には、漫画版もあります。
原作の文章で感じる旅の風や砂漠の空気が、緻密な絵で目の前に広がる一冊です。

文章では描けない空気感が表現されていて、とても素敵な漫画でした。
書籍では通り過ぎてしまった一文も、違う形で表現されることで「はっ」とした気づきを与えてくれます。

でこポンヌ
でこポンヌ

📖『星の王子さま』

『星の王子さま』サン=テグジュペリ著, 岩波少年文庫, 2000

あらすじ

砂漠に不時着した飛行士は、
小さな星から旅をしてきた王子さまと出会います。

王子さまは、自分の星を離れ、さまざまな星をめぐりながら、大人たちの不思議な生き方や孤独を見つめてきました。

旅の中で王子さまがずっと気にかけていたのは、自分の星に咲く“たった一輪のバラ”のこと。
そのバラは、地球に咲く五千本のバラと同じなのか──
それとも、宇宙でただひとつの特別なバラなのか。

地球での出会いや別れを通して、王子さまはその答えを探し続けます。

そして物語の最後、星が鈴のように笑うのは、なぜなのか。

旅をしながら見つけていく“大切なもの”とは何か──

「いちばん大切なものは目に見えないんだ」

こんな人におすすめ

  • 忙しさの中で、大切なものを見失いそうな人
  • 心に残る物語に出会いたい人
  • 自分自身を見つめ直すきっかけがほしい人

旅気分ポイント

  • 王子さまと一緒に、大切なものを探す旅ができる
  • いつもの景色が、少し違って見えてくる
  • 誰かを大切に思う気持ちを思い出せる
  • 読み終えたあと、“目に見えないもの”を考えたくなる

昔読んだことある気がするけど、あんまり覚えてないな〜。

ナナバ
ナナバ

大人になって読んでみると、いろいろなことを教えてくれます。
読んだことがある人にも、読んだことがない人にも、おすすめの一冊です。

でこポンヌ
でこポンヌ

まとめ

福岡から北海道、
スペインからエジプト、
そして星の外まで〜。
壮大な旅だったな〜。

ナナバ
ナナバ

実際には行くのが難しい場所や、時代を旅することができるのも、本の魅力ですね。

でこポンヌ
でこポンヌ

旅って遠くに行くことだと思ってたけど、
“誰かに会いに行くこと”とか“夢を追うこと”も旅なんだな〜って思った。

ナナバ
ナナバ

とっても素敵な気づきです!

でこポンヌ
でこポンヌ

まだ本はあるんだよね〜?
次はどんな旅ができるか楽しみ〜。

ナナバ
ナナバ

旅のあとに

ここまで読んでいただいてありがとうございました!
旅は、遠くへ行くことだけではありません。

物語だからこそ、
体験するかのように知らない景色や人との出会い、
大切なものに気づく時間を持つことができます。

今回ご紹介した3冊が、
あなたを小さな旅へ連れていってくれる一冊になりますように。

次回予告:旅エッセイで、誰かの旅をたどる

来週は “旅エッセイで、誰かの旅をたどる” をテーマにお届けします。

本を通して誰かの旅を追体験することで、
次の旅先を見つけるヒントになるかもしれません。

日曜日の朝、また旅の続きをご一緒しましょう。

▷7月13日(日)9時公開予定

参考文献

『旅猫リポート』有川浩著, 文藝春秋, 2017

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『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ著, 角川文庫, 1997

コミック『アルケミスト 夢を旅した少年 』中村 環  (著), パウロ・コエーリョ  (原著) , KADOKAWA, 2024

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¥1,320 (2025/07/06 08:28:05時点 楽天市場調べ-詳細)

『星の王子さま』サン=テグジュペリ著, 岩波少年文庫, 2000

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あやのじ
あやのじ
図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。
本は、誰かの背中を押してくれる——
そう信じて「ぽかぽかブックライフ」を運営しています。

読んだあとの気づきや、心がふっとあたたまる瞬間を大切に、「読みたい」「届けたい」気持ちをキャラクターと一緒に育てています。

フルバス王国の“小さな司書”でこポンヌを中心に、本の魅力や、日々のぽかぽかをお届けします。
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