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【ぽかぽかマネー読本】④投資がこわいあなたへ。『ジェイソン流 お金の増やし方』で人生の選択肢をひとつ増やそう

ぽかぽかマネー読本④
あやのじ

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2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
2025年6月特集【ぽかぽかマネー読本】──お金と安心の、やさしい関係
ぽかぽか Point

「投資に興味はあるけれど、なんだか不安だな…」そんな人の背中を、軽快なトークで押してくれる1冊です。
私もこの本をきっかけに投資を始めてみました。

はじめに:投資って怖くないの?

最近さ、“投資ってやったほうがいい”みたいな話、あちこちで聞くようになったんだよな。ニュースでも“新NISAが始まりました”とか、職場でも副業とか投資とか……。

スカイ
スカイ

確かに“投資は当たり前”みたいな空気、広がってきていますよね。でも、実際に始めている人はまだ少数派だったりもして。

でこポンヌ
でこポンヌ

そうなんだよ。周りが動いてる感じはあるけど、自分は……正直、不安って気持ちのほうが先に来るんだ。投資って、失敗したら終わり……みたいなイメージがあってさ。

スカイ
スカイ

“投資ってギャンブルじゃないの?”という不安、よく聞きます。でも今日ご紹介する本は、そんなイメージをやさしく変えてくれる一冊なんですよ。

でこポンヌ
でこポンヌ

へぇ、そんな本があるのか?

スカイ
スカイ

はい。『ジェイソン流 お金の増やし方』という本です。芸人としても知られる厚切りジェイソンさんが、ご自身の経験をもとに“誰でもできる資産形成”の考え方を、わかりやすく教えてくれているんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

ジェイソン……Why!?の人か!あの人、そんな話もできるのか。

スカイ
スカイ

実はIT企業の役員さんでもあるんですよ。難しい言葉は使わずに、“どうして投資をするのか”“どう始めるのか”を、ちゃんと伝えてくれる一冊なんです。

でこポンヌ
でこポンヌ

投資の話って、なんとなく避けてきたけど……ちょっと読んでみようかな。

スカイ
スカイ

では今回は、“投資ってこわくないかも”と思えるヒントをお届けしますね。

でこポンヌ
でこポンヌ

紹介する本:ジェイソン流お金の増やし方 改訂版

ジェイソン流お金の増やし方 改訂版』, 厚切りジェイソン, ぴあ, 2024

著者紹介:厚切りジェイソンさん

厚切りジェイソンさんは、アメリカ出身の芸人でありながら、IT企業の役員としても活躍しているビジネスパーソンです。

日本語を学びながら日本で生活するなかで、「どうして日本人は投資をしないの?」という疑問をきっかけに、お金との向き合い方を深く考えるようになったそうです。

本書では、そんなジェイソンさんが実際に行っている「こわくない投資」の方法を、だれにでもわかりやすく伝えてくれます。

こんな人におすすめ

  • 投資に興味はあるけれど、正直不安
  • 将来の「お金の不安」を少しでも減らしたい
  • 読みやすい投資の本を探している

投資をしないことが損?

「投資って難しそう」「失敗がこわい」「お金に余裕がないと無理」──そんな理由で、なにもせずに過ごしてしまう。
でも、ジェイソンさんはこう言います。

投資をしていない人は、一番のムダ遣いをしている人だよ!

「投資って、なんか怖い」はよくわからないから

投資って、気になるけど、こわい。
そう思って、ずっと踏み出せずにいる――それは、けっして悪いことではありません。
お金の話って、わからないことも多いし、不安になるのが普通です。

でも、もしあなたが「お金を増やしたい」「将来が少しでも安心であってほしい」と思っているなら、
今が学びのチャンスです。

「なにもしないでいること」が、いちばんの“もったいない”かもしれないということを意識することで、行動できるようになります。

じつは“なにもしない”のが一番リスクかも

たとえば、ダイエットを考えてみてください。
「痩せたい!」と言いながら、ソファでお菓子を食べていたら……きっと変われないですよね。
お金も、それと少し似ています。

「増やしたい!」と口では言いながら、何も行動しなければ、お金の状態はそのまま。
しかも最近は、物の値段が少しずつ上がっているから、貯金しているだけでは“同じ金額でも、買えるものは減っていく”ということも起こりえます。

じつは「投資」とは、“お金を動かして、未来の自分に備える”という考え方。
一発勝負のようなものではなく、少しずつ積み重ねていくことが、いちばん堅実な方法だったりするのです。

もちろん、不安がなくなるわけじゃありません。
でも、「ちょっと知ってみる」「ちょっと考えてみる」だけでも、はじめの一歩になります。

行動することがすべてじゃないけれど、
“動かない理由だけで自分を止めてしまう”のは、もったいない。

投資って”ギャンブル”じゃない?

一発勝負じゃない、“守るための投資”もある

「投資って、ギャンブルみたいでこわい」
そんなイメージを持っている人は少なくありません。
でも、ここで知っておきたいのは、“すべての投資がハイリスクなわけじゃない”ということ。

厚切りジェイソンさんは、自らを「保守的な投資家」だと話しています。
たくさんのお金を一度に動かしたり、株価を読み切って利益を狙ったり――そういう投資ではなく、
“地味でコツコツ”を大切にする、リスクをおさえた方法を実践しているそうです。

トレーダーとコツコツ派はまったくの別物

テレビなどでよく見る「秒単位で株を売り買いして稼ぐ人」たちと、ジェイソンさんのような投資家は、まったくの別ジャンルです。

いわゆる“トレーダー”と呼ばれる人たちは、短期的な価格の動きを見ながら利益を狙います。
それに対してジェイソンさんが行っているのは、「インデックス投資」という方法。
たとえば「日本全体の会社にちょっとずつ投資する」ようなイメージで、値動きが大きくても、一喜一憂せずに長く持ち続けるスタイルです。

リスクをゼロにはできない。でも、減らすことはできる

投資にはたしかにリスクがあります。
でもジェイソンさんは、「そのリスクを最小限にする方法がある」と本の中で伝えています。

それが、

インデックスファンドに「長期・分散・積立」する

という、シンプルだけど大事な3つのキーワードです。

  • 長期:何年もかけてゆっくり育てて複利の恩恵をうける
  • 分散:いろんな会社・国・商品に広く分けて投資する
  • 積立:手数料が購入額の1%未満になる金額を途切れず入金する

このスタイルなら、急な値動きにあわてず、落ち着いて続けることができます。
保守的な日本人には、この方法が向いているのだそうです。

“ギャンブルっぽさ”が不安で動けなかった人こそ、知ってほしい方法がある。
そう感じさせてくれるのが、この本のやさしさです。

「やってみようかな」と思ったら──投資の始め方

まずは“暮らしの土台”を守るところから

もし「ちょっと投資をやってみたいかも」と思ったなら、その前にひとつ、大切な準備があります。
それは、「生活防衛費」と呼ばれる、いざというときのためのお金をちゃんと残しておくこと。

ジェイソンさんは、「まずは生活費3ヶ月分を現金で確保してから」とすすめています。
このお金は、急な病気や仕事の変化などに備える“安心の土台”のようなもの。
だから、この部分は投資に回してはいけません。まずは「生活を守る」ことが最優先です。

ステップは4つ。特別な知識がなくてもできる

生活のためのお金を確保できてから、投資に回すことを考えてみましょう。
本の中では、投資を始める手順がとてもわかりやすく説明されています。
ざっくり言うと、以下のような流れです。

① 楽天カードを作る(ポイント還元が使えるように)
② 楽天証券に口座を開設し、NISA口座も同時に申し込む
③ マイナンバーを登録する(本人確認のため)
④ インデックスファンドを購入する

このとき紹介されているのが、
楽天・全米国株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」という投資信託です。
アメリカの株式に幅広く分散投資できる仕組みで、ジェイソンさん自身も実際に活用しているとのこと。

でも、「これを買えばOK」ではありません

大切なのは、「とにかくこれを買えば大丈夫!」ではなく、
“なぜこのファンドなのか”を自分で理解してから選ぶこと。

本書では、このファンドの特徴だけでなく、買い方やその後の管理方法なども丁寧に解説されています。
だからこそ、もし「投資を始めてみようかな」と思ったら、いきなり購入する前に、本書を一度しっかり読んでからのほうが安心です。

これは“今すぐやるべきこと”ではなく、“知っておくと選択肢が広がること”。
そんなふうに、考えていけたらいいですよね。

資産形成は「人生の選択肢」を増やすこと

「お金を増やすこと」が目的になってしまうと、
数字ばかりを追いかけて、苦しくなってしまうかもしれません。

でも、ジェイソンさんが本の中で伝えているのは、
「お金は幸せになるための“手段”であって、“目的”ではない」ということです。

たとえば、

  • 好きな仕事を選べる
  • イヤなことを断れる
  • 子どもの未来のために備えられる
  • 病気になったときに、無理せず休める

そうした“選べる自由”を持つことこそが、本当の意味での豊かさかもしれません。

資産を築くことは、我慢して節約することでも、怖いギャンブルでもなく、
「自分らしく生きるための準備」なんだと、この本は教えてくれます。

未来の自分のために、今日の小さな一歩を

「難しそうだからやめておこう」
「もう少し余裕ができたら考えよう」
そう思う気持ちも、もちろん自然なことです。

でも、投資には“時間”という心強い味方がいます。
早く始めるほど、ほんの少しのお金でも、ゆっくり育っていく力を持っているのです。

大きなことをしなくても大丈夫。
まずは口座を作る、少額で試してみる、気になるファンドを調べてみる──
その小さな一歩が、未来の安心につながっていきます。

やってみると、「あれ、意外とシンプルかも?」と思えることもあるかもしれません。
今日のあなたが始めた一歩が、明日のあなたを助けてくれる。
そんな気持ちで、はじめてみるのもいいかもしれませんね。

おわりに:コツコツ育てる

……なるほどな。投資ってもっと大変なものかと思ってたけど、こうして話してみると、意外と地味で、堅実なもんなんだな。

スカイ
スカイ

はい。“増やす”というより、“育てる”に近いかもしれませんね。地面に種をまいて、こつこつ水をやるような……。

でこポンヌ
でこポンヌ

しかも、始めるのが早いほど、ゆっくりでもちゃんと育つ。時間が味方になるって話、ちょっとグッときたよ。

スカイ
スカイ

すぐに大きなことをしなくても、少し知るだけでも、不安を小さくできるのではないかと思います。

でこポンヌ
でこポンヌ

よし、とりあえず……生活防衛費を知るために、毎月の支出の確認から、やってみるか。

スカイ
スカイ

それ、とっても大事です! 無理せず、でも自分の未来を信じて、一歩ずつ、ですね。

でこポンヌ
でこポンヌ

まとめ:「自分で選べる未来」のために

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

今回は、こんな内容をお伝えしました。

  • 投資を「こわい」と感じるのは自然なこと。でも、なにもせずにいることが“もったいない”かもしれない
  • 投資はギャンブルとはちがい、リスクを抑えてコツコツ続ける方法がある
  • 「長期・分散・積立」が、安心して続けるためのジェイソン流の基本
  • お金は目的ではなく、人生の選択肢を増やす“手段”になる

投資は、ギャンブルでも、特別な人だけのものでもありません。
それは、自分の未来に少しずつ備えていく、やさしい習慣のひとつかもしれません。

『ジェイソン流 お金の増やし方』は、
「お金を増やすことがゴールじゃない。自分らしい人生を手に入れる手段なんだ
ということを、あたたかく、でもまっすぐに伝えてくれる一冊です。

不安やわからなさがあるのは、当然のこと。
でも、小さな行動をひとつ始めるだけで、見える景色はきっと変わっていきます。

あなたの人生の選択肢が、もう少し自由で、もう少し安心に近づきますように願っています。

必要な本に出会うことで、あなたの人生がぽかぽかになりますように!

次回予告:そもそも、お金ってそんなに必要?

「足りない」「増やしたい」──そう思いがちなお金だけれど、
そもそも、そんなに必要なのかな?と立ち止まってみたくなること、ありませんか?

5週目は“お金のない豊かさ”について考えます。
無駄を減らすこと、選ばないこと、静かに満ちる自由。

「何を持たないか」が、「どう生きたいか」につながる──
そんな視点を届けてくれる一冊です。

【ぽかぽかマネー読本】5冊目
【ぽかぽかマネー読本】⑤『お金の減らし方』って何?“自分の欲しい”を考えるヒント【森博嗣】
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図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。
本は、誰かの背中を押してくれる——
そう信じて「ぽかぽかブックライフ」を運営しています。

読んだあとの気づきや、心がふっとあたたまる瞬間を大切に、「読みたい」「届けたい」気持ちをキャラクターと一緒に育てています。

フルバス王国の“小さな司書”でこポンヌを中心に、本の魅力や、日々のぽかぽかをお届けします。
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