【ぽかぽかマネー読本】④投資がこわいあなたへ。『ジェイソン流 お金の増やし方』で人生の選択肢をひとつ増やそう

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▼6月特集▼

はじめに:投資って怖くないの?
最近さ、“投資ってやったほうがいい”みたいな話、あちこちで聞くようになったんだよな。ニュースでも“新NISAが始まりました”とか、職場でも副業とか投資とか……。

確かに“投資は当たり前”みたいな空気、広がってきていますよね。でも、実際に始めている人はまだ少数派だったりもして。

そうなんだよ。周りが動いてる感じはあるけど、自分は……正直、不安って気持ちのほうが先に来るんだ。投資って、失敗したら終わり……みたいなイメージがあってさ。

“投資ってギャンブルじゃないの?”という不安、よく聞きます。でも今日ご紹介する本は、そんなイメージをやさしく変えてくれる一冊なんですよ。

へぇ、そんな本があるのか?

はい。『ジェイソン流 お金の増やし方』という本です。芸人としても知られる厚切りジェイソンさんが、ご自身の経験をもとに“誰でもできる資産形成”の考え方を、わかりやすく教えてくれているんです。

ジェイソン……Why!?の人か!あの人、そんな話もできるのか。

実はIT企業の役員さんでもあるんですよ。難しい言葉は使わずに、“どうして投資をするのか”“どう始めるのか”を、ちゃんと伝えてくれる一冊なんです。

投資の話って、なんとなく避けてきたけど……ちょっと読んでみようかな。

では今回は、“投資ってこわくないかも”と思えるヒントをお届けしますね。

紹介する本:ジェイソン流お金の増やし方 改訂版
『ジェイソン流お金の増やし方 改訂版』, 厚切りジェイソン, ぴあ, 2024
著者紹介:厚切りジェイソンさん
厚切りジェイソンさんは、アメリカ出身の芸人でありながら、IT企業の役員としても活躍しているビジネスパーソンです。
日本語を学びながら日本で生活するなかで、「どうして日本人は投資をしないの?」という疑問をきっかけに、お金との向き合い方を深く考えるようになったそうです。
本書では、そんなジェイソンさんが実際に行っている「こわくない投資」の方法を、だれにでもわかりやすく伝えてくれます。
こんな人におすすめ
- 投資に興味はあるけれど、正直不安
- 将来の「お金の不安」を少しでも減らしたい
- 読みやすい投資の本を探している
投資をしないことが損?
「投資って難しそう」「失敗がこわい」「お金に余裕がないと無理」──そんな理由で、なにもせずに過ごしてしまう。
でも、ジェイソンさんはこう言います。
投資をしていない人は、一番のムダ遣いをしている人だよ!
「投資って、なんか怖い」はよくわからないから
「投資って、気になるけど、こわい。」
そう思って、ずっと踏み出せずにいる――それは、けっして悪いことではありません。
お金の話って、わからないことも多いし、不安になるのが普通です。
でも、もしあなたが「お金を増やしたい」「将来が少しでも安心であってほしい」と思っているなら、
今が学びのチャンスです。
「なにもしないでいること」が、いちばんの“もったいない”かもしれないということを意識することで、行動できるようになります。
じつは“なにもしない”のが一番リスクかも
たとえば、ダイエットを考えてみてください。
「痩せたい!」と言いながら、ソファでお菓子を食べていたら……きっと変われないですよね。
お金も、それと少し似ています。
「増やしたい!」と口では言いながら、何も行動しなければ、お金の状態はそのまま。
しかも最近は、物の値段が少しずつ上がっているから、貯金しているだけでは“同じ金額でも、買えるものは減っていく”ということも起こりえます。
じつは「投資」とは、“お金を動かして、未来の自分に備える”という考え方。
一発勝負のようなものではなく、少しずつ積み重ねていくことが、いちばん堅実な方法だったりするのです。
もちろん、不安がなくなるわけじゃありません。
でも、「ちょっと知ってみる」「ちょっと考えてみる」だけでも、はじめの一歩になります。
行動することがすべてじゃないけれど、
“動かない理由だけで自分を止めてしまう”のは、もったいない。
投資って”ギャンブル”じゃない?
一発勝負じゃない、“守るための投資”もある
「投資って、ギャンブルみたいでこわい」
そんなイメージを持っている人は少なくありません。
でも、ここで知っておきたいのは、“すべての投資がハイリスクなわけじゃない”ということ。
厚切りジェイソンさんは、自らを「保守的な投資家」だと話しています。
たくさんのお金を一度に動かしたり、株価を読み切って利益を狙ったり――そういう投資ではなく、
“地味でコツコツ”を大切にする、リスクをおさえた方法を実践しているそうです。
トレーダーとコツコツ派はまったくの別物
テレビなどでよく見る「秒単位で株を売り買いして稼ぐ人」たちと、ジェイソンさんのような投資家は、まったくの別ジャンルです。
いわゆる“トレーダー”と呼ばれる人たちは、短期的な価格の動きを見ながら利益を狙います。
それに対してジェイソンさんが行っているのは、「インデックス投資」という方法。
たとえば「日本全体の会社にちょっとずつ投資する」ようなイメージで、値動きが大きくても、一喜一憂せずに長く持ち続けるスタイルです。
リスクをゼロにはできない。でも、減らすことはできる
投資にはたしかにリスクがあります。
でもジェイソンさんは、「そのリスクを最小限にする方法がある」と本の中で伝えています。
それが、
インデックスファンドに「長期・分散・積立」する
という、シンプルだけど大事な3つのキーワードです。
- 長期:何年もかけてゆっくり育てて複利の恩恵をうける
- 分散:いろんな会社・国・商品に広く分けて投資する
- 積立:手数料が購入額の1%未満になる金額を途切れず入金する
このスタイルなら、急な値動きにあわてず、落ち着いて続けることができます。
保守的な日本人には、この方法が向いているのだそうです。
“ギャンブルっぽさ”が不安で動けなかった人こそ、知ってほしい方法がある。
そう感じさせてくれるのが、この本のやさしさです。
「やってみようかな」と思ったら──投資の始め方
まずは“暮らしの土台”を守るところから
もし「ちょっと投資をやってみたいかも」と思ったなら、その前にひとつ、大切な準備があります。
それは、「生活防衛費」と呼ばれる、いざというときのためのお金をちゃんと残しておくこと。
ジェイソンさんは、「まずは生活費3ヶ月分を現金で確保してから」とすすめています。
このお金は、急な病気や仕事の変化などに備える“安心の土台”のようなもの。
だから、この部分は投資に回してはいけません。まずは「生活を守る」ことが最優先です。
ステップは4つ。特別な知識がなくてもできる
生活のためのお金を確保できてから、投資に回すことを考えてみましょう。
本の中では、投資を始める手順がとてもわかりやすく説明されています。
ざっくり言うと、以下のような流れです。
① 楽天カードを作る(ポイント還元が使えるように)
② 楽天証券に口座を開設し、NISA口座も同時に申し込む
③ マイナンバーを登録する(本人確認のため)
④ インデックスファンドを購入する
このとき紹介されているのが、
「楽天・全米国株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」という投資信託です。
アメリカの株式に幅広く分散投資できる仕組みで、ジェイソンさん自身も実際に活用しているとのこと。
でも、「これを買えばOK」ではありません
大切なのは、「とにかくこれを買えば大丈夫!」ではなく、
“なぜこのファンドなのか”を自分で理解してから選ぶこと。
本書では、このファンドの特徴だけでなく、買い方やその後の管理方法なども丁寧に解説されています。
だからこそ、もし「投資を始めてみようかな」と思ったら、いきなり購入する前に、本書を一度しっかり読んでからのほうが安心です。
これは“今すぐやるべきこと”ではなく、“知っておくと選択肢が広がること”。
そんなふうに、考えていけたらいいですよね。
資産形成は「人生の選択肢」を増やすこと
「お金を増やすこと」が目的になってしまうと、
数字ばかりを追いかけて、苦しくなってしまうかもしれません。
でも、ジェイソンさんが本の中で伝えているのは、
「お金は幸せになるための“手段”であって、“目的”ではない」ということです。
たとえば、
- 好きな仕事を選べる
- イヤなことを断れる
- 子どもの未来のために備えられる
- 病気になったときに、無理せず休める
そうした“選べる自由”を持つことこそが、本当の意味での豊かさかもしれません。
資産を築くことは、我慢して節約することでも、怖いギャンブルでもなく、
「自分らしく生きるための準備」なんだと、この本は教えてくれます。
未来の自分のために、今日の小さな一歩を
「難しそうだからやめておこう」
「もう少し余裕ができたら考えよう」
そう思う気持ちも、もちろん自然なことです。
でも、投資には“時間”という心強い味方がいます。
早く始めるほど、ほんの少しのお金でも、ゆっくり育っていく力を持っているのです。
大きなことをしなくても大丈夫。
まずは口座を作る、少額で試してみる、気になるファンドを調べてみる──
その小さな一歩が、未来の安心につながっていきます。
やってみると、「あれ、意外とシンプルかも?」と思えることもあるかもしれません。
今日のあなたが始めた一歩が、明日のあなたを助けてくれる。
そんな気持ちで、はじめてみるのもいいかもしれませんね。
おわりに:コツコツ育てる
……なるほどな。投資ってもっと大変なものかと思ってたけど、こうして話してみると、意外と地味で、堅実なもんなんだな。

はい。“増やす”というより、“育てる”に近いかもしれませんね。地面に種をまいて、こつこつ水をやるような……。

しかも、始めるのが早いほど、ゆっくりでもちゃんと育つ。時間が味方になるって話、ちょっとグッときたよ。

すぐに大きなことをしなくても、少し知るだけでも、不安を小さくできるのではないかと思います。

よし、とりあえず……生活防衛費を知るために、毎月の支出の確認から、やってみるか。

それ、とっても大事です! 無理せず、でも自分の未来を信じて、一歩ずつ、ですね。

まとめ:「自分で選べる未来」のために
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
今回は、こんな内容をお伝えしました。
- 投資を「こわい」と感じるのは自然なこと。でも、なにもせずにいることが“もったいない”かもしれない
- 投資はギャンブルとはちがい、リスクを抑えてコツコツ続ける方法がある
- 「長期・分散・積立」が、安心して続けるためのジェイソン流の基本
- お金は目的ではなく、人生の選択肢を増やす“手段”になる
投資は、ギャンブルでも、特別な人だけのものでもありません。
それは、自分の未来に少しずつ備えていく、やさしい習慣のひとつかもしれません。
『ジェイソン流 お金の増やし方』は、
「お金を増やすことがゴールじゃない。自分らしい人生を手に入れる手段なんだ」
ということを、あたたかく、でもまっすぐに伝えてくれる一冊です。
不安やわからなさがあるのは、当然のこと。
でも、小さな行動をひとつ始めるだけで、見える景色はきっと変わっていきます。
あなたの人生の選択肢が、もう少し自由で、もう少し安心に近づきますように願っています。
必要な本に出会うことで、あなたの人生がぽかぽかになりますように!

次回予告:そもそも、お金ってそんなに必要?
「足りない」「増やしたい」──そう思いがちなお金だけれど、
そもそも、そんなに必要なのかな?と立ち止まってみたくなること、ありませんか?
5週目は“お金のない豊かさ”について考えます。
無駄を減らすこと、選ばないこと、静かに満ちる自由。
「何を持たないか」が、「どう生きたいか」につながる──
そんな視点を届けてくれる一冊です。
