【旅する読書】① 旅気分を味わえる物語3選|7月特集

物語で旅気分を味わう3冊
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▼7月特集紹介▼

はじめに:物語ならではの旅へ
夏ってさ〜、旅に出たくなる季節だよな〜!

ふふ、そうですね。
今日は、実際に旅に出なくても、旅気分を味わえる方法をご紹介しますね。

おお〜〜!
それって、どんなの?

本の中の物語を通して、登場人物と一緒に旅をするんです。
知らない景色を見たり、知らない人と出会ったり──物語の中だからこそ行ける旅がありますよ。

へぇ〜!
オレは一人旅が多いし、誰かとの旅ってのも面白そうだな〜。

今日は“旅する物語”を3冊、ご案内します。
ナナバさんもご一緒に、本の中を旅してみませんか?

おっけ〜。
“旅する物語”、しゅっぱ〜つ!

旅する物語
夏は旅の季節。
でも、すぐに旅に出られないときもありますよね。
そんなときは、本の中で旅をしてみませんか?
物語の中で知らない景色に出会い、登場人物と一緒に旅をする時間は、
“物語だからこそできる旅”です。
今日は、ページをめくるだけで旅気分を味わえる“旅する物語”を3冊ご紹介します。
- 『旅猫リポート』
- 『アルケミスト 夢を旅した少年』
- 『星の王子さま』
さあ、本の中を旅する時間へ、出発しましょう。
📖『旅猫リポート』
『旅猫リポート』有川浩著, 文藝春秋, 2017
あらすじ
飼い主の悟と、オス猫のナナは、一台の銀色のワゴンに乗り、日本を旅することになります。
旅の目的は、悟がナナを大切に託せる新しい飼い主を探すため。
そのために、悟はかつての友人や昔お世話になった人たちを訪ね歩きます。
久しぶりに再会する友人たちと語り合う時間、
思い出の場所で交わす何気ない言葉、
そして、ナナの目を通して描かれる、旅先での出会いや小さな出来事。
人と人とのつながりを確かめるように、ナナと悟は旅を続けます。
そして悟とナナが共に過ごす最後の時間──
大切な誰かに会いたくなる、そんな気持ちを思い出させてくれる旅の物語です。
こんな人におすすめ
- 最近、人とのつながりを大切にしたいと思った人
- 忙しさの中で、誰かの顔がふと浮かぶ瞬間がある人
- 優しく温かい物語で癒されたい人
- 猫が好きで、猫目線の物語に興味がある人
旅気分ポイント
- 猫のナナと一緒に、日本各地の風景をめぐる
- 久しぶりに会う友人や知人との再会の温かさを思い出せる
- “どこか”ではなく“誰か”が目的地になる
猫の名前「ナナ」なんだ〜。
オレと似てる〜。

ふふ、そんな共通点からお話を読み始めるのも楽しいですね。
悟さんとナナさんが、どうして旅をすることになったのか、ぜひ読んで確かめてみてください。

📖『アルケミスト 夢を旅した少年』
『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ著, 角川文庫, 1997
あらすじ
羊飼いの少年サンチャゴは、羊と旅をしながら穏やかに暮らしていました。
けれど、ある夜見た「ピラミッドの近くに宝物がある」という夢が、心の奥を静かに揺らします。
このままでいいのか。それとも、夢を追いかけるのか。
何度も迷いながら、小さな勇気を重ね、サンチャゴは探す旅に出ます。
異国の風、砂漠の熱気、オアシスの水の音──。
旅の途中で出会うのは、夢を追わずに別の生き方を選んだ人々。
物語は、彼らの生き方を否定することなく、そこにもまた人生があると静かに語ります。
運命は、すべての人の夢を応援している──。
あなたも、サンチャゴとともに、夢を追いかける旅に出てみませんか?
こんな人におすすめ
- 夢を追いかける勇気が欲しい人
- 人生で迷いや停滞を感じている人
- 自分の進む道を考えるきっかけが欲しい人
- 海外・異国の景色や文化が描かれた物語が好きな人
旅気分ポイント
- 異国の市場や砂漠、オアシスをめぐる旅の景色を感じられる
- 羊飼いの少年と一緒に、一歩踏み出す勇気を持つ旅に出られる
- 小さな前兆や出会いを大切にしながら進む旅の過程が心に残る
- “自分の夢を探しに行く旅”とはどういうものかを考えるきっかけになる
実は私は、一番パン屋さんに共感しています。

誰?!(笑)

『アルケミスト 夢を旅した少年』公式漫画版
コミック『アルケミスト 夢を旅した少年 』中村 環 (著), パウロ・コエーリョ (原著) , KADOKAWA, 2024
『アルケミスト 夢を旅した少年』には、漫画版もあります。
原作の文章で感じる旅の風や砂漠の空気が、緻密な絵で目の前に広がる一冊です。
文章では描けない空気感が表現されていて、とても素敵な漫画でした。
書籍では通り過ぎてしまった一文も、違う形で表現されることで「はっ」とした気づきを与えてくれます。

📖『星の王子さま』
『星の王子さま』サン=テグジュペリ著, 岩波少年文庫, 2000
あらすじ
砂漠に不時着した飛行士は、
小さな星から旅をしてきた王子さまと出会います。
王子さまは、自分の星を離れ、さまざまな星をめぐりながら、大人たちの不思議な生き方や孤独を見つめてきました。
旅の中で王子さまがずっと気にかけていたのは、自分の星に咲く“たった一輪のバラ”のこと。
そのバラは、地球に咲く五千本のバラと同じなのか──
それとも、宇宙でただひとつの特別なバラなのか。
地球での出会いや別れを通して、王子さまはその答えを探し続けます。
そして物語の最後、星が鈴のように笑うのは、なぜなのか。
旅をしながら見つけていく“大切なもの”とは何か──
「いちばん大切なものは目に見えないんだ」
こんな人におすすめ
- 忙しさの中で、大切なものを見失いそうな人
- 心に残る物語に出会いたい人
- 自分自身を見つめ直すきっかけがほしい人
旅気分ポイント
- 王子さまと一緒に、大切なものを探す旅ができる
- いつもの景色が、少し違って見えてくる
- 誰かを大切に思う気持ちを思い出せる
- 読み終えたあと、“目に見えないもの”を考えたくなる
昔読んだことある気がするけど、あんまり覚えてないな〜。

大人になって読んでみると、いろいろなことを教えてくれます。
読んだことがある人にも、読んだことがない人にも、おすすめの一冊です。

まとめ
福岡から北海道、
スペインからエジプト、
そして星の外まで〜。
壮大な旅だったな〜。

実際には行くのが難しい場所や、時代を旅することができるのも、本の魅力ですね。

旅って遠くに行くことだと思ってたけど、
“誰かに会いに行くこと”とか“夢を追うこと”も旅なんだな〜って思った。

とっても素敵な気づきです!

まだ本はあるんだよね〜?
次はどんな旅ができるか楽しみ〜。

旅のあとに
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
旅は、遠くへ行くことだけではありません。
物語だからこそ、
体験するかのように知らない景色や人との出会い、
大切なものに気づく時間を持つことができます。
今回ご紹介した3冊が、
あなたを小さな旅へ連れていってくれる一冊になりますように。

次回予告:旅エッセイで、誰かの旅をたどる
来週は “旅エッセイで、誰かの旅をたどる” をテーマにお届けします。
本を通して誰かの旅を追体験することで、
次の旅先を見つけるヒントになるかもしれません。
日曜日の朝、また旅の続きをご一緒しましょう。
▷7月13日(日)9時公開予定