おすすめ本

環境に流されずに『自分をよろこばせる習慣』

自分をよろこばせる習慣
でこポンヌ

紹介する本

『自分をよろこばせる習慣 -今日からうまくいくシンプルな77のこと-』田中克成著, すばる舎, 2023

こんな人におすすめ

・人生の主人公は自分でありたい

・まわりに左右されずに幸せな人生を送りたい

・偶然幸せがやってくるのを待つのではなく、自分で自分を幸せにしたい

自分が”悦ぶ”ことを中心に置く

他人から与えられるよろこびを待っていては、いつまでたっても自立した人生を送れません。
本書を学んで実践して、自分が主役のご満悦な人生を手に入れましょう!

「喜」と「悦」の違い

この本ではよろこぶに「悦ぶ」という漢字を使用しています。
普段わたしたちが使用しているのは「喜ぶ」ですが、こと2つはどういった違いがあるのでしょう。

喜ぶ

・外側から自分の希望や期待したものがやってきたときに起きる感情
・自分ではコントロールできない

悦ぶ

・自己満足で起きる感情
・自分でコントロールできる

もう少し具体的に教えてもらえるかしら

あま姫
あま姫

例えば、姫さまがお料理を作ったときに
とっても上手にできた、と思ったときのよろこびが「悦」
「おいしいよ!」と褒められたときのよろこびが「喜」です

でこポンヌ
でこポンヌ

自分の好きなものを買えたときのよろこびが「悦」で
素敵なプレゼントをもらったときのよろこびが「喜」かしら

あま姫
あま姫

そうです!
さすが姫さま、飲み込みが早いですね!

でこポンヌ
でこポンヌ

ふふふ、ありがとう
褒められてとっても「喜」なのだわ〜

あま姫
あま姫

褒められたり、イイね👍️をもらうと嬉しいですよね。
でも「喜び」は出発点が自分ではないため、こちらに重きを置くと自分の人生なのに他の人によって振り回されるようになります。
一方、「悦び」を主軸にすると、幸せを自分でコントロールすることができます。

いつもご満悦でいるために、自分だけの「悦び」を探していきましょう。

嫌いな自分でいる時間を減らして、好きな自分でいられる時間を増やす

「悦び」の時間は、好きな自分でいられる時間です
でも、「好きな自分でいられる時間」と言われてもピンときませんよね?
どんな自分が好きなのか、いっしょに考えていきましょう!

自分だけの「悦」を探そう

・あなたが昔から好きなことはなんでしょうか?
昔ハマっていたこと今ハマっていることはありますか?
お気に入りのものはなんですか?
・あなたが習慣にしているのはどんなことですか?
「私、イケてる!」と思う瞬間はどんなときですか?
・誰にも気づかれていないけど、ニヤッとしちゃうこだわりはありますか?
子どものころの夢はなんでしたか?
・時間があったらやりたいと思うことはなんですか?

これらの質問の中に、幸せになるためのあなたの「悦」が隠されています。
まずは画面から目を離して考えてみてください。
ノートやメモに書き出してみてもいいです。

自分の幸せを考える時間をたっぷりとりましょう

こういう時に「悦び」を感じているな、ということがわかったらまた戻ってきてください。
それでは、シンキングターイム!

できないこと・苦手は人に頼る

おかえりなさい。
自分の「悦」は見つかりましたか?

自分の「悦」を見つけ出したら、次はこの時間を増やすことを考えましょう。
どうしたら好きな自分でいられる時間を増やせるのか?

人には平等に24時間しかありません。
増やすためには減らすことが必要です。
では何を減らせばよいのか?
ズバリ「嫌いな自分でいる」時間です。


できないこと、苦手なことをやっている時間というのは苦痛ですよね。
苦手を克服する達成感こそが自分の悦び!という人でなければ、できないことは人に頼りましょう!

この本には料理が苦手な4人の子持ちシングルママの話が出てきます。
夕飯の買い出しの時間が近づくと憂鬱になり、午後の仕事のパフォーマンスが落ちるほど。子どもたちのご飯を作るのにこんなに憂鬱になるなんて、「自分は最低な母親だ」と自分を責めていたそうです。

ある日、苦手なことを人に頼ることにしました。料理は家事代行会社に委託するという選択です。
お金はかかりますが、料理のストレスから開放され、栄養バランスも考えられた美味しい料理が食べられ、ママがいつもご機嫌で子どもたちもご機嫌という素晴らしい結果になりました。

ここまで極端ではないにしても、苦痛に感じられる時間が減ればその分好きな時間を増やすことができます。
「本当はやりたくないことリスト」を書き出すのもいいかもしれません。
できない・苦手なことを、辞めることはできないか、人に頼めないか考えてみてください。

一日のはじまりと終わりを悦る

どこから「悦び」の生活を始めていいかわからない。そんな人には一日のはじまりと終りを悦ることをオススメします。

一日のはじまりを悦る。
ゾンビのようにベッドから這い出て重い体をひきずるように朝の支度をはじめる……。これではとても悦な時間とは言えません。
朝起きて、自分を悦ばせることに時間を使ってみましょう。

・朝日を浴びる
・淹れたてのコーヒーを飲む
・熱いシャワーを浴びる
・お気に入りの音楽をかける
・ゆっくりストレッチをする
・ゴルフの空スイングをしてホールインワンを妄想する
・今日の予定がすべてうまくいく想像する

どうでしょう?
なんだかいい一日がはじまりそうな予感がしませんか?
同じように、夜も自分に時間を使ってみましょう

・星を見上げる
・ゆっくりお酒を飲む
・お気に入りのドラマを見る
・ネットゲームで対戦する
・お香をたく
・宝くじがあたったら買いたいものを妄想する
・今日あったいい出来事を思い出す

私は朝にたっぷりのミルクティーを毎日「おいしい」と思いながら飲んで、夜は20時20分更新のネット小説を読んで悦っています。

誰かにイイね👍️と言われる必要はありません。
自分だけが心地よいと思える時間を作ってみてください。

自己肯定感を高める

自分を好きな人と、自分を嫌いな人。
やっぱり自分を好きな人のほうがご満悦に生きていけます。
次は自己肯定感を高める方法をいくつか紹介します。

プラスのことばを使う、浴びる

『水は答えを知っている』(サンマーク出版)の本に興味深い実験があります。
水を入れたコップに向かって「ありがとう」と声をかけた場合と、「ばか」と声をかけた場合とで水の結晶の形を比べたものです。

実験では「ありがとう」と声をかけると雪の結晶のようなきれいな形になり、「ばか」だと崩れた形になったそうです。
他にも、プラスの言葉とマイナスの言葉とで結果が分かれたのだとか。

人の身体は60〜70%が水分でできています。
プラスの言葉を浴びると自分の身体に美しい結晶ができていくと思うとちょっとわくわくしませんか?

自分の口から発した言葉を最初に聞いているのは自分の耳です。
美しい結晶を育てるために、意識的にプラスの言葉を使うようにしてみましょう。

他人の長所を探す

プラスの言葉が思い浮かばない!という人は、他人の長所を探すよう意識してみましょう
どんな人でも「ここはすごい」と思えるところが1つや2つはあるはずです。

・仕事が早い
・意見をはっきり言える
・細かい作業ができる
・声がききとりやすい
・爪の形がきれい
・いつも靴がぴかぴか
・笑顔が素敵
・あいさつがいい
・細かいことに気づいてくれる

なんでもかまいません。
できたら、気づいた長所を伝えてみてください
声に出すことで自分の結晶も相手の結晶も美しくなります。
褒められて嬉しくない人は少ないので、おまけで相手を喜ばせることもできますよ。

自分をほめる

他人の長所を探していると、自然と自分の長所にも目がいくようになります。
これをカラーバス効果といいます。青色を探そうと思って見ると青色が目に入りやすくなり、赤色を探そうと思って見ると赤色が目に入りやすくなる効果です。

自分のいいところを、鏡に向かって声に出して褒めてみましょう。
長所じゃなくて褒めてほしい言葉を言うのもオススメです。


最初は恥ずかしいかもしれませんが、続けていくと気分が上向きになることを実感できるはずです。

おわりに

この本のサブタイトルにあるように、ここでは紹介できなかった77のことが載っています。
もし興味がでたらぜひ読んでみてください。

偶然が幸せにしてくれることを待つのではなく、自ら行動して自分を悦ばせていく。
そうしてご満悦な人生を手に入れることを願っています。

大事なのは自分の悦びを探し続けること。
昨日よりも今日、今日より明日のほうが悦びの多い人生になることを願って。


必要な本と出会うことで、ぽかぽかな人生になりますように。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

参考図書:
『自分をよろこばせる習慣 -今日からうまくいくシンプルな77のこと-』田中克成著, すばる舎, 2023

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でこポンヌ
でこポンヌ
図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。 悩みごとの90%は本が解決できると信じている。
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