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【ぐっすり読書】③『朝までぐっすり眠れる深睡眠スープ』忙しくてもできる、眠りを支える食習慣

でこポンヌ

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▼5月特集紹介▼

2025年5月【ぐっすり読書】
2025年5月特集【ぐっすり読書】「環境の変化で疲れがたまりがちな5月、睡眠を意識して整えよう」
2025年5月特集【ぐっすり読書】「環境の変化で疲れがたまりがちな5月、睡眠を意識して整えよう」

忙しくて睡眠を大事にする余裕がない、、、

睡眠が大事だってよ〜くわかったわ。
でも、やりたいこととか、やらなきゃいけないことがたくさんあって、睡眠のために生活を変える余裕がないのだわ〜。

あま姫
あま姫

忙しいとどうしても睡眠って後回しになってしまいますよね。
そんなあま姫さまにぴったりの方法がありますよ。

でこポンヌ
でこポンヌ

まぁ! なにかしら?

あま姫
あま姫

それは……おいしいごはんを食べることです!

でこポンヌ
でこポンヌ

ええ〜〜? おいしいごはんを食べたらぐっすり眠れるの?
そんなに”おいしい話”があるのかしら?!

あま姫
あま姫

それがあるんです!
今日紹介したい本はこちらです!

でこポンヌ
でこポンヌ

紹介する本

『朝までぐっすり眠れる深睡眠スープ』白濱龍太郎著, アスコム, 2024

著者紹介

この本の著者、白濱龍太郎(しらはま りゅうたろう)さんは、
睡眠医学の専門家としてたくさんの人の眠りを支えてきた医師です。

大学では医学を学び、さらに睡眠や呼吸について深く研究を続け、
いまは「RESM新横浜クリニック」という病院で、眠りと呼吸を総合的にサポートする医療を行っています。

これまでに、2万人以上の眠りに悩む患者さんと向き合い、
テレビや講演、本などを通じて、眠りに関する知識をわかりやすく伝える活動も続けています。

今回の『朝までぐっすり眠れる深睡眠スープ』では、
忙しい毎日の中でも、無理なくぐっすり眠れるように、
「食事から眠りを整える」という新しいアプローチを紹介しています。

生活を大きく変えなくても、できることから始められる
そんな温かい提案がつまった1冊です。

こんな人におすすめ

  • 夜ベッドに入ってもなかなか眠れない
  • 忙しくて睡眠のために生活を変える余裕がない
  • サプリや薬に頼るのは気が進まない
  • 眠れない自分を責めてしまう

【深睡眠スープとは?】

夜、ベッドに入ったのに何度も目が覚めてしまう。
仕事や家事でクタクタのはずなのに、ぐっすり眠れない。
朝までぐっすり眠りたいのに、それがなかなかできない──。

そんなふうに、眠りに悩んでいる方は、きっと少なくないと思います。

本当は、眠ることは「自然な回復の時間」のはずなのに、
いまの私たちは、心も体も知らず知らずのうちに緊張してしまい、
うまくリラックスできないことがあります。

そこで注目したいのが、「深睡眠スープ」というアプローチです。

深睡眠スープとは、
睡眠に大切な栄養素をとり入れながら、体の内側からリラックスをうながすスープのこと。

特別な薬やサプリに頼るのではなく、
自然な食材の力で、自律神経を整え、血流をよくし、
ぐっすり眠れる体に整えていこう、という考え方です。

この「スープ」という形が、とてもいい理由があります。

深睡眠スープがいい理由

スープは、食べると体がじんわり温まります。
すると、副交感神経(リラックスモードのスイッチ)が働きやすくなり、
眠りの質を高める助けになるのです。

しかも、作るのはとてもかんたん。
忙しい人でも、特別な手間をかけずに、日常に取り入れやすいのが魅力です。

白濱先生は、この深睡眠スープを通して、
「生活を無理に変えなくても、できることから始めよう」と、あたたかく背中を押してくれます。

眠れない夜に、あたたかいスープをひとさじ。
そこから、あなたのぐっすり眠れる夜が始まるかもしれません。

ぐっすりスープの素の具材と、その効果

ぐっすりスープの素5つの食材できています。
蒸し大豆、トマト缶、味噌、粉チーズ、酢です。

1つずつ見ていきましょう。

大豆

大豆は「トリプトファン」というアミノ酸を多く含んでいます。

トリプトファンは、眠りをサポートするホルモン(セロトニンやメラトニン)の材料になる大事な栄養素。

気持ちを落ち着けたり、自然な眠りに入りやすくするサポートをしてくれます。

トマト

トマトは「リコピン」という成分が豊富。

リコピンは体の中のストレスを減らす働きがあり、リラックスしやすい体づくりに役立ちます。

夜の副交感神経(リラックスモード)を助けるとも言われています。

味噌

味噌は大豆を発酵させた食品なので、トリプトファンがさらにパワーアップ

発酵食品なので、腸内環境をととのえる効果もあり、心と体のリズムを安定させてくれます。

腸が元気だと、睡眠の質も自然とよくなりやすいんです。

粉チーズ

こちらもトリプトファンが豊富

加えて、カルシウムもたくさん含まれています。

カルシウムは、神経の興奮をおさえて、心を落ち着かせる働きがあるので、夜のリラックスタイムにぴったり。

酢に含まれる成分(クエン酸など)には、疲れをとるサポートがあります。

また、血糖値の上昇をゆるやかにする働きもあり、夕食後の眠気を自然な流れに導いてくれます。

さらに、酢は他の食材に含まれる栄養素の吸収率を高める作用もあります。

スープ全体の栄養を、体にしっかり取り込めるようサポートしてくれる、頼もしい存在です。

ぐっすりスープの効果

このスープの元には、
眠りを助けるアミノ酸(トリプトファン)や、リラックスをうながす成分がぎゅっと詰まっています。

しかも、腸を元気にしたり、血流をよくしたりと、
体の内側から眠りに向かう準備をしてくれる具材ばかり。

無理なく、自然に。
食べるだけで、体が少しずつ「ぐっすり眠るリズム」を取り戻せる、
そんなあたたかい工夫が込められたスープです。

【「ぐっすりスープの素」の作り方】

たった5つの材料を混ぜるだけで、
毎日の眠りをサポートする「ぐっすりスープの素」が作れます。

疲れているときでも簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。

材料(ぐっすりスープの素10個分)

  • 蒸し大豆 100g
     → 大豆に含まれるトリプトファンが、ぐっすり眠りをサポートします。
     蒸し大豆は栄養素がぎゅっと詰まっています。
  • カットトマト 1/2缶(200g)
     → 睡眠に役立つトリプトファンやGABA、さらにリコピンやビタミンもたっぷり。
  • みそ 90g
     → 発酵パワーで栄養価アップ。リラックスを助けるアミノ酸も豊富です。
  • 粉チーズ 大さじ1
     → カルシウムたっぷり。神経を落ち着かせる働きがあり、寝つきをサポートします。
  • 酢 大さじ1
     → 血糖値の急上昇をおさえ、疲労回復や栄養吸収を助けてくれます。

作り方

  1. トマトを加熱する
     カットトマト(1/2缶)を耐熱容器に入れ、ふんわりラップをかけて電子レンジで2分加熱します。
     ※残ったトマトは冷凍保存できます。
  2. 蒸し大豆をつぶす
     蒸し大豆100gを軽くつぶします。
     パウチなら袋の上から押すだけ。缶詰なら袋に移してつぶしてOK。
  3. 材料を混ぜ合わせる
     加熱したトマト、つぶした大豆、みそ、粉チーズ、酢をボウルに入れてよく混ぜます。
  4. 凍らせて保存する
     製氷皿に10等分して冷凍します(1個あたり約39〜40g)。
     保存袋にまとめて入れてもOK。使いたい分だけ取り出して使えます。

このスープの素を作っておけば、
あたたかいお湯にサッと溶かすだけで、
眠りをサポートする特別な一杯がすぐに完成します。

作り方の詳しい手順や、アレンジレシピについては、
著者・白濱龍太郎さんのサイトにも紹介されています。

▼詳しくはこちら
これ一杯でぐっすり快眠! 医師が考案した「深睡眠スープ」とは!? 年末年始の不規則な生活で疲れた身体にもおすすめ

【アレンジレシピ】

本で紹介されているぐっすりスープの素を使ったアレンジレシピは全部で22種類
その中から、夜ごはんにぴったりの2つをピックアップしてみました。

ぐっすりスープアレンジレシピ①
ミネストローネ

トマトのうまみたっぷり!
ぐっすりスープの素を使えば、王道ミネストローネも手軽に作れます。

材料(2人分)

  • ぐっすりスープの素……2個
  • ベーコン……1枚
  • じゃがいも……1/2個
  • 玉ねぎ……1/2個
  • セロリ……30g
  • オリーブオイル……大さじ1/2
  • ミックスビーンズ……50g
  • カットトマト缶……1/4缶(約100g)
  • ……1カップ
  • 塩・こしょう……少々

作り方


じゃがいもと玉ねぎは1.5cm角くらいに切り、
セロリは筋を取って小さめにカットします。
ベーコンも1cm幅に切りましょう。


鍋にオリーブオイルを熱し、切った野菜とベーコンを入れて炒めます。
全体に油がなじんだら、ミックスビーンズ、カットトマト、水を加えて、
ふたをして弱火でコトコト煮ます。


野菜がやわらかくなったら、ぐっすりスープの素を加えてよく溶かし、
最後に塩・こしょうで味をととのえたらできあがりです。

ポイント

スープの素に入っている大豆やトマトの栄養もたっぷりプラスされるので、
体を内側からぽかぽかにしてくれます。
眠りに向かう夜に、ぴったりの一杯です。

ぐっすりスープアレンジレシピ②
豚キムチ炒め丼

がっつり食べたい夜にも!
ぐっすりスープの素を使えば、炒めものも栄養たっぷりに仕上がります。

材料(2人分)

  • ぐっすりスープの素……1個
  • 豚こま切れ肉……150g
  • にら……5本
  • ごま油……小さじ2
  • キムチ……80g
  • 雑穀ごはん……約340g
  • 卵黄……2個
  • 白いりごま……少々

作り方


にらは3cmくらいの長さに切ります。
ぐっすりスープの素は、電子レンジで軽く解凍しておきましょう(自然解凍でもOK)。


フライパンにごま油を熱し、豚こま肉を炒めます。
火が通ったら、キムチとスープの素を加えて炒め合わせましょう。


火を止めたら、切っておいたにらを加え、さっと混ぜます。
雑穀ごはんを盛った器にたっぷりのせ、
仕上げに卵黄と白いりごまをトッピングすれば完成です。

ポイント

深睡眠スープの素を使うことで、
炒めものでも自然に栄養たっぷり!
疲れた体にうれしい、がっつり系夜ごはんになります。

【2週間ぐっすりスープ生活・体験記】

実際に作ってみました

ぐっすりスープの素を作って試してみました。
でも、基本のスープだけでは少し物足りなく感じたので、
本で紹介されていたブロッコリーなどのアレンジレシピの具材をたっぷり加え、
「具だくさんスープ」にアレンジして続けることにしました。

野菜の彩りも豊かになり、食べごたえもアップ。
週末に材料を切っておけば、準備も簡単で、
疲れた夜でも無理なく作ることができました。

2週間食べ続けて感じたこと

具だくさんの深睡眠スープを、夜に取り入れる生活を約2週間続けてみました。
もともとトマト&スープが好きなので、問題なく続けられました。
感じた変化はこちら。

入眠のしやすさ:◯

ベッドに入ってからゴロゴロする時間が、少し減ったように感じました。
劇的な変化ではないものの、自然に眠気が訪れる流れができた気がします。

夜に目覚める回数:✗

夜中に目が覚める回数自体には、正直なところ大きな変化はありませんでした。
ただ、目が覚めたときの焦りや不安感が減り、
落ち着いて再び眠れる感覚が持てたことは、小さな進歩だったと感じます。

目覚め:◎

朝の目覚めはとても良くなりました。
寝起きのぼんやり感が少なくなり、
「よし、今日もスタートしよう」と自然に思える朝が増えたのは、
大きなプラスの変化でした。

ぐっすりスープ生活を続けてみて

ぐっすり眠るというのは、
一晩で劇的に変わるものではありません。

でも、小さなあたたかい習慣を続けるうちに、
自分の体や心の変化に、そっと気づけるようになりました。

たとえば、
「今日はベッドでゴロゴロする時間が少し短かったな」
「朝、昨日より少しすっきり起きられたな」
そんな小さな変化に気づくたびに、
自分を少しだけ、やさしい目で見守れるようになった気がします。

無理をしないこと。
「眠れなきゃだめだ」と思いつめず、
できることを、できるときに、無理なく続けること。

そしてなにより、
「スープを作って、食べている」その時間そのものが、
自分を労わっている、という小さな満足感につながりました。

たとえすぐに完璧な睡眠が手に入らなくても、
「わたしは、わたしを大切にできている」。
そんな実感が、心をふわりと温めてくれます。

これからも、
ぐっすりスープを味方にしながら、
忙しい日々の中で、自分自身をそっと労わる夜を重ねていきたいと思います。

【おいしくて、ぐっすり】

おいしくて、自分を大事にできて、
ぐっすり眠れて……もう、最高なのだわ〜!
やっぱり、おいしいは正義なのだわ〜!

あま姫
あま姫

はい。あま姫さまが、ご自身を大切にしながら楽しく続けられたこと、
とてもすばらしいことですね。

でこポンヌ
でこポンヌ

うふふ〜、ポンヌ、ありがとうなのだわ!
これからも、ぐっすり眠るために、わたしなりにおいしい時間を楽しむのだわ〜!

あま姫
あま姫

無理をせず、少しずつ。
ご自身をそっと労わる夜を、どうか大切にできますように。

でこポンヌ
でこポンヌ

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

眠りに悩む夜も、
あたたかい一杯のスープや、小さな優しさが、
そっと心と体をほぐしてくれるかもしれません。

必要な本に出会うことで、
あなたの人生が、もっとぽかぽかに温まりますように!

また、次の記事でお会いしましょう🍊

次回予告

「疲れをとるんだけじゃなくて、人生を変えるような休養方法を知りたい!」
そんなあなたに人生を変える休養の考え方をご紹介します。

【ぐっすり読書】④ を読む
【ぐっすり読書】④「眠れない夜」も味方に。子育て中でもできる《戦略的な睡眠》のススメ
【ぐっすり読書】④「眠れない夜」も味方に。子育て中でもできる《戦略的な睡眠》のススメ

参考文献

『朝までぐっすり眠れる深睡眠スープ』白濱龍太郎著, アスコム, 2024

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図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。 悩みごとの90%は本が解決できると信じている。
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