1フレーズ

なりたい自分になる方法

卑怯者になるよりずっといい
あやのじ

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掲載されている本

『月の影 影の海 下』(十二国記シリーズ), 小野不由美著, 新潮社, 2012

中華風の異世界ファンタジー

十二国記シリーズは、神仙や妖魔が存在するファンタジー小説です。
発売されてから30年以上続いている続いているシリーズ1作目が『月の影 影の海』。

1作目の主人公は中嶋陽子という普通の女子高校生周りの顔色をうかがうところがあり、家でも学校でも「いい子」といわれるような性格をしています。

そんな陽子が学校で授業をうけているときに突然「ケイキ」と名乗る男に異世界に連れさらわれることで物語が動き出します。

安全な日本から、異世界人として命を狙われるような世界に突然連れてこられた陽子。しかも連れ去ったはずのケイキおらず、信頼できるかと思った人には裏切られ、心身ともに疲弊していきます。

何度も何度も理不尽な目に遭い、裏切られ、殺されかけて、人間不信に陥った陽子が、それでも言ったセリフがこちらです。

卑怯者になるよりずっといい

裏切られてもいいんだ。
裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしのなにが傷つくわけでもない。
裏切って卑怯者になるよりずっといい。

陽子ほどではないにせよ、理不尽さを経験することや、裏切られたと感じることは多々あります。

そんな時に、酷いことをされたのだから同じように仕返すのか。そんなことは関係なく、自分のやりたいように生きるのか。選択肢しだいで人生は大きく変わってくるのではないかと思います。

『月の影 影の海』の上巻はとても鬱々とした展開が続いて(小野不由美さんはこういう描写が天才的!)、下巻でそれが巻き返されたときの爽快感といったらもう!もう!
陽子だけではなく、他のキャラクターもとっても魅力的です。

気になった方はぜひ陽子といっしょに十二国を旅してみてください。

参考文献『月の影 影の海 下』(十二国記シリーズ), 小野不由美著, 新潮社, 2012

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図書館司書
年間100冊以上の本を読む現役図書館司書。
本は、誰かの背中を押してくれる——
そう信じて「ぽかぽかブックライフ」を運営しています。

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フルバス王国の“小さな司書”でこポンヌを中心に、本の魅力や、日々のぽかぽかをお届けします。
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